【UFC】”秒殺女王”アマンダ・ヌネスが判定で初防衛、鮮血のスペンサーは耐え抜きダウン許さず
WME-IMG
『UFC 250』
2020年6月6日・土(日本時間7日・日)
アメリカ・ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
▼メインイベント UFC世界女子フェザー級タイトルマッチ 5分5R
○アマンダ・ヌネス(32=ブラジル/アメリカン・トップチーム)
判定3-0 ※50-45、50-44、50-44
●フェリシア・スペンサー(29=カナダ/ジャングルMMA)
UFC史上初の女子2階級制覇王者アマンダ・ヌネスがフェザー級タイトル初防衛戦に臨む。挑戦者は、元Invicta FC世界フェザー級王者フェリシア・スペンサー。
ヌネスはこれまでロンダ・ラウジー、クリスチャン・サイボーグ、ホリー・ホルム、ミーシャ・テイトといった王者、元王者相手に見事な1ラウンドでのフィニッシュ勝利を挙げてきた。バンタム級とフェザー級のタイトル同時保持者で、昨年12月にバンタム級で5度目の防衛に成功。今回は18年12月にサイボーグに1R51秒、右フックでKO勝利し獲得したフェザー級タイトルの初防衛戦だ。
対するスペンサーは、テコンドーと柔術をバックボーンに持ち、プロ戦績は8勝(2KO/4S※サブミッション)1敗と高いフィニッシュ率を誇る。18年11月に1Rにチョークで一本勝ちし米最大手の女子格闘技団体Invicta FCの世界フェザー級王者となった。以降UFCで3戦しているが、プロキャリアで唯一の負けは、ヌネスが秒殺勝利したサイボーグだ。
ヌネスは1R序盤から圧力をかけ右フックをスペンサーの顎にクリーンヒットさせる。しかしスペンサーは前評判通りの打たれ強さでびくともしない。右アッパーからフックとつなげ、ヒットするもスペンサーは倒れないタフネスぶりを見せる。スペンサーはヌネスの打撃に耐え、ヌネスの前蹴りをつかまえケージに押しつけ、テイクダウンを図るも逆にヌネスは踏ん張り、払腰でスペンサーを投げ上になる。上から肘を落とすヌネス。スペンサーは額から出血しながらも三角で反撃を試みるが終了のブサー。
2Rもスペンサーはタックルに行くがヌネスに返されテイクダウンを奪われる。再び肘を落とすが、ヌネスは深追いせず、自ら立ち上がり立ち技に誘い込む。
3R、両者打撃戦から、ヌネスはスペンサーの蹴り足をつかみ、軸足を狩って投げるもグラウンドにいかずスペンサーを立たせる。ヌネスはスペンサーの前足ふくらはぎへカーフキック。するとスペンサーは効いたかバランスを崩す。
4Rはスペンサーの右ストレートもヒットするが、打撃の勢いはヌネスだ。ローキックからワンツーを当てコーナーに追い込むと反撃するスペンサーに右のカウンターを当てさらに下がらせる。立て続けにパンチを連打し、フィニッシュは近いと思われたが、スペンサーはタックルで凌ぐ。それを潰したヌネスは残り10秒でバックを取りバックチョークへ。何とか耐え抜いたスペンサーだったが、額に大きなタンコブができ腫れ上がっている。インターバルでうまく腫れをおさえ、最終ラウンドに。
5Rは、少しでも挽回しようとスペンサーは前に出るがヌネスのパンチをカウンターで浴び後ろに下がってしまう。タックルに行ったスペンサーだったが、ヌネスが返し再び上になり肘や鉄槌を落とすとスペンサーの顔は鮮血に染まっていく。そしてヌネスは再び立つと、スペンサーの出血がひどくレフェリーがタイムをかけ血を拭く。
再開後、残り53秒、打撃からタックルでテイクダウンを奪い、再びパウンドを放ったヌネスだったが、スペンサーは耐え抜き試合終了。ヌネスは完勝だったが、スペンサーのタフさに一度もダウンを奪えず判定での勝利となった。
タフなスペンサーに判定で勝ったヌネスは「スペンサーが強い選手だとわかってたので驚くことはありません。彼女の能力は全て知ってました。もし5R戦わなければいけないなら、彼女を圧倒しなくてはいけないと思ってました」と相当の覚悟を持ってリングに上がったと話した。
また、ヌネスの同性パートナー(現UFC女子ストロー級5位のニーナ・アンサロフ)がもうすぐ出産することを報告。誕生するのは女の子であることがわかっており、「子供がもうすぐ生まれるんです。私の奥さん頑張ってくれています。支えてくれています。彼女たちがいるから(ジムの)チームがいるから頑張れます」と初防衛した喜びとともにインタビューに答えた。
▶次ページは、セミメインのアスンソンvsガーブラント
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