【ONE】ムエタイ女王スタンプが無念の王座陥落、バンタム級トーナメントはロドレックが制す
ONE Championship
『ONE: A NEW BREED』
2020年8月28日(金)タイ・バンコク
photo by ONE Championship
▼メインイベント ONE女子アトム級ムエタイ世界タイトルマッチ(-52.2kg) 3分5R
●スタンプ・フェアテックス(タイ/王者)
判定0-2
◯アリシア・ヘレン・ロドリゲス (ブラジル/挑戦者)
※ロドリゲスが新王者に
ONEムエタイ女子世界アトム級王者のスタンプ・フェアテックス(タイ)の2度目の防衛戦。スタンプは19年6月に挑戦者のアルマ・ユニクを判定3-0で下し初防衛に成功。その後はキックボクシングやMMAの試合に連戦し、ムエタイルールでの試合は約1年2ヶ月ぶりとなる。
対する挑戦者のアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)はアユタヤ・ミラクル王者でPhuket Fight Clubに所属し、プロ戦績は30勝5敗。今回の世界タイトル戦がONEスーパーシリーズのデビュー戦となる。
1Rと2Rはお互い様子見の展開。パンチで攻撃の軸を作るスタンプに対し、ロドリゲスはミドルキックとヒジで自分の距離とリズムを作っていく。
3Rと4R、両者の攻撃のペースが上がる。リスクを恐れずパンチで前に攻めるスタンプだったが、ロドリゲスの返しが的確にヒットし始め、スタンプの左目の下は大きく腫れ上がり、鼻からは出血が見られる様に。この辺りから完全にロドリゲスのペースに。パンチで距離を積めるスタンプをミドルで合わせ、接近戦ではヒジを繰り出す。リズムを作れないスタンプは明らかに焦っている様子。
最終5R、ロドリゲスはインファイトではヒジ、中間距離では前蹴りやミドルと、試合の主導権を掌握。一発逆転を狙うスタンプは必死に前に出るが、ダメージと疲労もあってか、動きが単調になり、攻撃がロドリゲスに届かず、タイムアップ。この結果、判定2-0でロドリゲスが勝利。初参戦のブラジル人が、ムエタイの本場タイのスター選手からONE世界王者のベルトを奪う大番狂わせとなった。
▼コーメインイベント ONEバンタム級ムエタイトーナメント決勝(-65.8kg) 3分3R
◯ロドレック・PKセンチャイムエタイジム(タイ)
判定3-0
●クラップダム・ソー・チョー・ ピャッウータイ(タイ)
※トーナメント勝者のロドレックは、王者ノンオーとのタイトル戦の挑戦権を獲得
ONEバンタム級ムエタイ世界王者ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)とのタイトル戦への挑戦権を賭けた4人トーナメントの決勝戦。
クラップダムは8月21日の準決勝で、“近代ムエタイ最高傑作”と評されるセンマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)に1R KO勝利で世界を震撼。
対するロドレックは同14日の準決勝でセーマペッチ・フェアテックス(タイ)と対戦し、判定2-0の僅差で敗れたが、セーマペッチが怪我により決勝を辞退。敗者復活の形で決勝へ駒を進めた。
1R、共に破壊力が武器の両者は序盤から接近戦で打ち合い。ロドレックはローでクラップダムの脚にダメージを与えながら、前へ前へと圧力をかけていく。クラップダムはジャブでリズムを作ろうとするが、ヒットしても動じないロドレックのペースに支配されてしまう。
2R、勝負に出たクラップダムはパンチやヒジを繰り出し、手数で勢いを掴もうとするが、ロドレックの強烈な圧力は変わらず。クラップダムのヒジでカットした顔面から大流血しながらもロドレックはインファイトを続け、右アッパーから左フックのコンビネーションで、遂にクラップダムからダウンを奪う。
3R、序盤からフィニッシュを仕掛けるロドレックは、首相撲からのヒザでクラップダムから再びのダウンを奪取。最後は完全に失速したクラップダムに対し、勝利を確信したロドレックは追撃せず。判定3-0でロドレックが勝利。ロドレックのパワーと勝負を諦めない心の強さが光った戦いとなった。
▼第5試合 ONE女子アトム級(-52.2kg)5分3R
◯デニス・ザンボアンガ(フィリピン)
一本 1R 1分28秒 ※アメリカーナ
●ワシャピニャ・ガオコー(タイ)
▼第4試合 ONEストロー級ムエタイ 3分3R
◯ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
TKO 2R 1分6秒 ※ドクターストップ
●KC カルロス(フィリピン)
▼第3試合 ONEフライ級(-61.2kg)5分3R
◯ドレックス・ザンボアンガ(フィリピン)
一本 2R 4分58秒 ※リアネイキッドチョーク
●デッチャディン・ソンシリスッパティン(タイ)
▼第2試合 ONEフライ級ムエタイ(-61.2kg)3分3R
●ファン・ディン(中国)
KO 1R 2分52秒 ※右のボディストレート
◯ソク・ティー(カンボジア)
▼第1試合 ONEフライ級(-61.2kg)5分3R
◯ヨッカイカー・フェアテックス(タイ)
TKO 3R 1分21秒
●アレックス・シルド(米国)
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