【NJKF】大田拓真が防衛成功、弟・一航と永澤サムエルは新王者に、北野克樹が健太を破る
▼トリプルメインI(第6試合) WBCムエタイ日本統一ライト級王座決定戦 3分5R
●鈴木翔也(OGUNI/NJKFライト級王者、WBCムエタイ日本同級2位)
判定0-3 ※46‐50、47‐50、46‐50
〇永澤サムエル聖光(ビクトリージム/JKA日本ライト級王者)
※永澤が新王者に
鈴木は現NJKFライト級王者にして、NJKFスーパーフェザー級も制していた二階級制覇王者。かねてより目標と公言していたWBC日本統一王座への挑戦を迎えた。前回の試合は昨年11月『聖域』での一戦。聖域統一ライト級王者TAaaaCHANに、1R早々ヒジによるカットでTKO負けの裁定が下された。
対する永澤は昨年6月には雅駿介に敗れスック・ワンキントーン ライト級王座を逃し、同8月にはジャパンキック(JKA)ライト級王座決定戦当日に脱水症状を起こしドクターストップ。立て続けに王座奪取のチャンスを逃していたが、今年1月にジャパンキックライト級王座決定戦に再挑戦。興之介をTKOで下し悲願の初戴冠を果たした。
1R、永澤がこつこつと左右ロー。それに合わせて鈴木もパンチを当て接近戦も仕掛ける。お互いにロー主体の攻めで探り合うまま終了。2R、鈴木が突っ込むように前進し右ロー。打ち合い上等の永澤は鈴木のパンチにも応えていく。永澤にロープを背負わせた鈴木はヒジ。
3R、左ボディも当てる鈴木は接近戦を仕掛けて右ロー、ヒジとガンガン攻めていき、永澤を後退させる。鈴木のヒジで永澤は額をカットしドクターチェックが入る。再開すると、永澤は大振りのパンチを連打。鈴木はバランスを崩し尻もちを付くがノーダウン。打ち合いでは永澤がヒット数が上回った。
4R、鈴木も打ち合いに応じパンチから左ミドルにつなげる。ガンガン前に出る鈴木に対し、下がる永澤は左ボディブロー、右ローを返し一歩も退かない。鈴木の左右フックが捕らえ始めたが、永澤は耐えきりヒジも合わせて鈴木の顔を赤く腫らせた。
5R、変わらず打ち合う中、近距離で永澤は左フックをクリーンヒットさせダウンを奪う。巻き返しを狙う鈴木はスタミナを切らすことなく前に出続けてパンチ、ヒジを振るうが、永澤はしっかり距離を取って当てさせない。逆転KOを狙う鈴木の想いに永澤も応える形で最後まで打ち合う激しい試合となり判定決着へ。最終ラウンドにダウンを取った永澤が勝利し、ベルトを巻いた。
▼セミファイナル(第5試合) NJKFスーパーファイト S1世界スーパーライト級挑戦者決定戦 3分3R
●健太(E.S.G/WBCムエタイ日本統一ウェルター級王者)
判定1-2 ※29-30、30‐29、28-30
〇北野克樹(誠至会/WBCムエタイ日本統一スーパーライト級王者)
※北野が挑戦権を獲得
健太は長くNJKFをけん引してきた大ベテランで、90戦を超えるキャリアを誇る。現在はONEにも参戦し、世界の強豪相手に勝利を収めるなど着実に実績を積んでいる。昨年11月のNJKFでは、韓国のチョ・ギョンジェ相手に序盤からペースを握ったが、終盤に左ヒジを被弾してドロー。ホームリングでの仕切り直しの一戦を迎える。
対する北野は誠至会のエースで、多彩な足技でKO勝利を積み上げる24歳。スピードのある回転系の蹴りを得意とするところから“竜巻旋風脚”の異名をもつ。今年3月のNJKFではタイの強豪相手に、強烈な回し蹴りを直撃させて失神KO勝利。今回の一戦はNJKFと提携関係であるタイの有力プロモ―ション、S1の世界王座への挑戦権がかけられた。
1R、北野は序盤から左ハイ、上段後ろ蹴りと得意の足技全開。健太はそれらを冷静にスウェーでかわして右ローを返していく。健太は距離を潰して組みにいくも、逆に北野はヒジ連打。
2R、北野の右ハイがクリーンヒットし、健太がぐらつく。健太は北野の蹴りを警戒してか、徹底した首相撲勝負で挽回を狙う。
3R、健太は距離を潰して右ローから強引に前に詰める。北野は右のカーフキック、ハイと多彩な攻めで最後まで健太を崩しにいき手数は落とさない。判定2-1で勝利した北野はマイクを握ると「健太選手、世界のトップ選手とやっているだけあってめちゃくちゃ強く、自分の試合ができませんでした。ここでしっかり倒して健太選手の出ているONEをアピールしたかったのですが、判定勝利なのであまり言えないですね(苦笑)」とコメントした。
▶︎次のページはS1レディース バンタム級 ジャパントーナメント一回戦、その他試合結果
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