【UFC】元ボクシング世界王者のホルム、グラウンドでもアルダナを圧倒「さらに総合の技術を学ぶ」
WME-IMG
『UFCファイトナイト・ファイトアイランド4』
10月4日(日・日本時間)アラブ首長国連邦・アブダビ・ヤス島
▼女子バンタム級マッチ
〇ホリー・ホルム(アメリカ)
判定3-0 ※50-44、50-45、50-45
●アイリーン・アルダナ(メキシコ)
女子バンタム級の元王者であるホルムは、ボクシングでは世界3階級制覇を達成した破壊力ある打撃が武器のストライカー。キックボクシングの経験もあり、過去にロンダ・ラウジーやベチ・コヘイアといった強豪勢をハイキックでKOしている。
対するアルダナもKO必至のストライカー。2018年から5勝1敗の好成績を残しており、直近となる昨年12月の試合では、それまでMMA10戦全勝だったケトレン・ヴィエラ(ブラジル)から1R KO勝利を奪っている。
サウスポーのホルムにオーソドックスのアルダナは両者距離を取って展開し、互いに左回りして様子を探る。時おり連打やハイキックでホルムが仕掛ける。そして終盤タックルに出て、こらえるアルダナをテイクダウンして初回を終える。
2Rもホルムは左ストレートやワンツー連打で出て、3分過ぎにタックルで出てアルダナをテイクダウン。立ち上がり反撃に向かうアルダナだが、ホルムは左ストレートとサイドキックで接近を阻む。
3Rもホルムはステップを使ってアルダナを追わせ、逆にストレートやハイキックを放ってヒットする。そしてタックルに出てテイクダウン。グラウンドでもサイドからアームロックを狙い、マウントを奪取。そしてパンチ・ヒジ・肩パンチとアルダナを襲う。ここはアルダナが蹴りはなして立ち上がるが、ホルムはやはりサイドキックで詰めさせない。
4Rもホルムはジャブとサイドキックで自分の距離を保つ。追っていくアルダナだが、ホルムはタイミングを見てタックルに出て、そこからこのラウンドもテイクダウン。アルダナが立ち上がってもホルムは戦法を崩さずにサイドキック。そしてタックルも織り交ぜペースを握らせない。
5Rもホルムは距離を取っての戦いを続行。ジャブ・左ストレート・サイドキックとアルダナに突き刺す。アルダナも右ストレートを返すが、ホルムは足を止めず浅い当たりにとどまらせる。ホルムはタックルから足を刈りテイクダウン。アルダナの立ち上がり際に左ハイキックを打ち込み、さらに左右の連打を見舞い、優位を印象づけて終える。
判定は50-44、50-45、50-45と大差をつけた3-0でホルム。打撃戦かと思われたが、全ラウンドでテイクダウンを奪ってみせ勝利した。
打撃、グラウンドともにオールラウンドなパフォーマンスを見せたホルム。試合後インタビューで「私はMMAのこのケージやオクタゴンでボクサーになるために来たのではない。総合格闘技選手になるために来た。そして、それには時間がかかった。 私はまだとても未熟なので、さらに総合の技術を向上させる」と語った。
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