【ボクシング】多田悦子が因縁の宮尾綾香を豪快TKOで王座返り咲き“KOは力じゃない”
12月3日(木)、東京・水道橋の後楽園ホールで[WBO世界ミニマム級王座決定戦]が行われ、多田悦子(39=真正/元3団体世界同級王者)が世界2階級制覇を目指す宮尾綾香(37=ワタナベ/元WBA女子世界アトム級王者)に9R08秒、TKOが勝ちで多田が世界王座復帰を果たした。
両者は今年1月に同王座をかけて争ったが、判定1-1の引き分けとなり王座は空位のままだった。
怪我とコロナ禍で引退を考えた多田だったが、後援者の勧めで再び世界を目指す決意をした。前戦(今年1月)での試合後、試合前から痛めていた太ももの肉離れを4ヶ月かけて治療し、3ヶ月前からこの1戦へチームを組み挑んだ。
試合は序盤からサウスポーの多田が圧力をかけ左が度々ヒットする。宮尾は足を使い距離を取りながら飛び込んではボディ、右のオーバーフックで返す。
やや多田が左のヒットからの攻撃で優勢に進めるが、5Rには宮尾の右フックや、飛び込んでの右アッパーが入り一進一退の展開となる。以降も宮尾が低く入るボディの連打に多田が打ちおろしの左などをヒットさせ対応。
そして9Rの開始早々、多田の左のカウンターがクリーンヒットし宮尾はキャンバスに前のめりにダウン。即レフェリーが試合を止め多田のTKO勝ちとなった。なかなか起き上がれない宮尾はタンカに乗せられリングを後にした。
WBOのベルトはこれで2度目だが、4団体制覇まで残るはWBCのベルトのみだ。
試合後に多田はリング上のインタビューで「4団体王者に一歩近付いたが、それについては会長と相談して決めたい。(今日のKOに関しては)スピードとタイミングで倒せるということが証明できた。ボクシングは力じゃない」と決して多くはない女子のこの豪快KO劇を言葉で力強くメッセージを発した。
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