【ボクシング】宮尾綾香、鍼灸資格取得で世界戦へ自身のツボに”はり”打ち、パワートレーニングも順調=12.3世界王座戦
12月3日(木)、東京・水道橋の後楽園ホールで行われる[WBO世界ミニマム級王座決定戦]で多田悦子(真正=元3団体世界同級王者)と世界2階級制覇を目指す宮尾綾香(ワタナベ=元WBA女子世界アトム級王者)が再戦する。宮尾は当初、ホーチミンでティ・トゥ・ニ・グエン(ベトナム)と同王座決定戦に臨む予定だったが、新型コロナウイルス対策の影響で延期を繰り返し、最終的には再び同タイトルをかけた多田との再戦となった。
ジムで練習する宮尾を訪ねると、今年1月、引き分けに終わった多田対策には「アピール力向上」の他に、自身で鍼(はり)を施すと言うベテランならではの「自己完結力」を調整から発揮していた。
かつて「アイドルボクサー」として確固たる地位を築いた宮尾も現在37歳。「今から目指せるなら“お姉さまボクサー”ですね」と笑い、以前とは周りとも自分自身とも向き合い方が変わったと話した。
最たる例には、30歳から鍼灸の専門学校に通い、「鍼灸師」の国家試験で合格した技術を、自分自身に施し続けていることが挙げられるかも知れない。
「昔、担当していたフィジカル・トレーナーも『はり』の免許を持っていて、マッサージとは違うケアをしてくれたときに“自分でもできたらいいな”と思ったのがきっかけです。『経絡』とか『気の流れ』とか、西洋医学とは異なる観点から治療するんですけど、たしかに筋肉を緩められている実感があるから」(宮尾)
多田との第1戦はジャッジが三者三様の採点で引き分けだった。多田には「技術力の高いサウスポーで、自分にはないものたくさん持っている」という印象を語った一方で、対策の右スイングを多くヒットさせた実感があったため、「勝ったとも思った」とも振り返る。こうした悔しさは多田も持っているに違いない。
宮尾が前回の結果から見出した課題が体重不足だ。元々、宮尾は1階級下のアトム級が主戦場で、余裕のあった体重調整が、パワー不足、アピール不足になったのではないかと振り返った。
現在はパンチ力の強化に重点を置いたフィジカル・トレーニングに専念。帰宅後に「はり」で緩ませるという、さながら「達人」とも言うべき生活を送っている。
「私も多田選手が持っていない持ち味をいくつも持っているので、今回は“どっちが前回以上に自分のよさが活かせるかどうか”」
そう気を引き締めて、ジムに用意された肉体改造用の機器に向かっていた。次こそ2階級制覇を達成なるか。
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