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【ボクシング】元K-1王者・武居由樹が衝撃の103秒のKOデビュー「ボクシングでもベルト巻きたい」

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2021/03/11(木)UP

元K-1王者・武居がわずか103秒のKO劇でプロボクシングデビューを果たした(Naoki Fukuda)

 3月11日(木)に東京・後楽園ホールにて、元K-1GP世界スーパーバンタム級王者の武居由樹(24=大橋)がプロボクシングデビュー。対戦相手の高井一憲(34=中日)を1R1分43秒、レフェリーストップのTKO勝ちで下し、華々しいプロデビュー戦を飾った。

 武居は高校時代にボクシング部を経てキックボクシングに転向しK-1王者に。昨年12月にボクシング転向を表明し大橋ジムに所属。元世界3階級制覇王者・八重樫東トレーナーに指導を受け今年1月8日にプロテスト(B級)に合格したばかりだ。
 対する高井は17年の中日本バンタム級新人王。戦績は6勝(3KO)7敗3分。

 試合は1回、サウスポー同士に構える両者、序盤は高井が左ボディ、ワンツーと先制攻撃。しかし、すかさず武居が左、右のフックを上下に打ってダウンを奪い、立ち上がったところに連打から最後は左フックを顔面に決めて再びダウンを奪うと、レフェリーがカウントせずに即試合を止めた。

武居がプロデビュー戦に入場する。傍には井上尚弥がいる(NaokiFukuda)

 勝った武居は「とりあえずデビュー戦で勝たなきゃいけないんで本当に良かったです」とホッとした様子。今回のテーマは特になく、フィニッシュブローも憶えていないという武居。この103秒はそれほど必死だったのだろう。元K-1王者と言うことで期待に応えないといけないというプレッシャーもあったと答えた。
 しかし、ボクサーとしての初リングについては「試合自体一年ぶりで、楽しく試合しました」と昨年3月のK-1での試合ぶりと語った。

2度目のダウンを奪い、レフェリーが止めに入った(Naoki Fukuda)

 そして「ボクシングでもベルトを巻きたいと思ってます。(K-1のチャンピオンになったので)ここでもチャンピオンになれば歴史に残るので頑張りたいと思います」と語った。
 ここから武居のプロボクシング王者を目指すストーリーがいよいよ幕を開けた。
(取材・山崎照朝/構成・編集部)

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