【ボクシング】ロマゴン、2529発の死闘は僅差でエストラーダに軍配、両者再戦を望む
3月14日(日・日本時間)、アメリカ・テキサス州ダラスにて行われた[WBC&WBA世界スーパーフライ級王座統一戦]。ロマゴンことWBA王者ローマン・ゴンサレス(33=帝拳/ニカラグア)と、WBC王者フアン・フランシスコ・エストラーダ(30=メキシコ)は足を止めての死闘となり、12回判定2-1(117-111、115-113、113-115)でエストラーダがスプリット判定で勝利し、2団体統一王者となった。
8年ぶりの再戦だった。前戦(12年11月)では王者ロマゴンが世界初挑戦だったエストラーダに判定3-0で勝利し、WBAライトフライ級V5を達成している。階級を上げた2度目の対戦は両者さらなる成長を見せたいところだ。
試合は序盤からエストラーダが手数で攻める。ロマゴンはそれを受け強打で返すという展開。3Rにはエストラーダの左ボディから左フックがロマゴンを捉えるが、ロマゴンも右ストレートを返す。4Rには手数のエストラーダにロマゴンが右ストレートを撃ち抜くと、エストラーダの手数が止まり、パンチをまとめロープを背負わせる。
しかし、6R、エストラーダのボディ攻撃に動きが止まるロマゴン、パンチを上下打ち分け被弾しピンチに。しかし後半は回復し、連打で盛り返すなど一進一退。7Rもボディで一瞬動きが止まる場面も見られたが、手を止めず攻め続けるロマゴン。
以降も足を止めての壮絶な打ち合いが続く。ロマゴンが右アッパーでエストラーダの顎をあげると、エストラーダの右でロマゴンは顔が大きく横に振られるなど甲乙つけ難い状況だった。
最終の12Rでは、エストラーダの止まらぬ連打に軽い被弾はあるが、後半にロマゴンの強い左フックがエストラーダの顎にヒットし、効いたかフワリと上体が上がる。それから攻勢をかけるロマゴンに打たれるエストラーダ。しかしラスト10秒で回復の連打を放つエストラーダに下がるロマゴン。
どちらが勝ってもおかしくはない内容だったが僅差でエストラーダが勝利。
パンチの数や的中率を調べる「CompuBox」ではパンチ総数は合計2529発。内訳はエストラーダ1212発、ロマゴンが1317発とロマゴンが多く、ヒット率は26%(314発)と30%(391発)とロマゴンが上回る。強打のヒット数はエストラーダ297発、ロマゴンが352発とロマゴンが高いが、それでも負けたということは打たれた時の印象か、打った側の攻撃の強弱の付け方の印象か。
勝ったエストラーダは、DAZNのインタビューで、この死闘に「彼が2、3発のパンチを打つなら、私も2、3発のパンチを打たなければならなかった」と語った。それは12ラウンドのラストの追い上げにも出ている。
エストラーダはロマゴンとの3戦目を、1勝1敗のライバルでもある元WBC同級王者のシーサケット・ソー・ルンビサイ(タイ)との3戦目よりも優先してもいいと語る。ロマゴンもこれまで2敗しているシーサケットとの3戦目、エストラーダとの3戦目を望んでいるという。シーサケットもロマゴンもエストラーダに王座を奪われてしまった。果たしてロマゴンとエストラーダの再戦はいつになるのか。
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