【RISE】山田洸誓が北野克樹にリベンジでV2、紅絹は小林愛三との白熱エキシで引退
▼セミファイナル(第8試合) ミドル級(-70kg)3分3R 延長1R
◯緑川 創(RIKIX/同級2位、元WKBA世界スーパーウェルター級王者、第8代日本ウェル
ター級王者)
判定2-0 ※30-29×2、30-30
●宮城寛克(赤雲會/同級6位、TENKAICHI元ウェルター級&ミドル級王者)
緑川は新日本キックボクシング協会の重量級エースとして長く君臨。昨年7月にRISEに初参戦し、RISEウェルター級王者・ベイノアに二度のダウンを奪い完勝したが、10月にシュートボクシングのエースの海人に、12月には憂也に連敗した。しかし、今年2月には高木覚清に判定勝ちを収め、連敗をストップさせた。
対する宮城は琉球空手をバックボーンに持つ実力者。昨年7月に中村寛に判定勝利、10月に“ブラックパンサー”ベイノアにKO負けしたが、今年4月に元ZST王者の森興二にKO勝利を収め、勢いに乗っている。
1R、両者とも左右のローを蹴る。緑川は左の奥足ロー。宮城は左右ミドルで快音を響かせる。終盤、緑川が左右のフックで攻めていく。2R、宮城が右のカーフキックで先制する。緑川は左ジャブで距離を測ると右アッパーを振るう。宮城は左ミドル、緑川は左右のフックから右ローをテンポ良く放つ。
3R、前進するのは宮城。緑川は左右のボディ打ちから右ロー、左右のフックから右アッパーと手数を出す。宮城は効いた素振りは見せないが、右フックや左ミドルの単発に終わってしまう。3Rに緑川が印象と手数で上回って判定勝利した。
▼第7試合 紅絹引退エキシビションマッチ 2分2R
ー紅絹(NEXT LEVEL渋谷/初代RISE QUEENアトム級王者)
判定無し ※エキシビションのため
ー小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/初代RISE QUEENフライ級王者)
紅絹は06年10月にプロデビューして以来、すでにキャリア60戦を超える大ベテラン。19年7月に、RISE QUEENアトム級(-46kg)王座を戴冠。20年2月には平岡琴とのダウン応酬の激戦を制し初防衛を果たしたが、今年3月に18歳の宮﨑に敗れて、引退を表明した。
その引退のリングの相手に選ばれた小林は今年4月に田渕涼香を下し、RISE QUEENフライ級の正規王者となったばかり。紅絹が立つ最後のリングで、両者はどのような戦いを見せるのか。
1R、飛びかかっての右ミドルは小林。紅絹は、いつも通りステップでサークリングしながら細かいパンチから左ロー。小林が強烈な右ミドルを繰り出すと、紅絹は左フックをヒットさせる。
2R、両者とも飛びかかると、紅絹が前蹴りをヒット。小林は右ミドルの連打、飛びヒザでアグレッシブに攻める。紅絹も渾身の左ストレート、左右のフックを果敢に振るう。紅絹は渾身のバックブローを放ち、終了のゴングが鳴った。両者の熱がこもったエキシビションマッチとなった。
引退セレモニーでは、小林愛三や壽美をはじめとするジムの仲間、紅絹の対戦相手となった寺山日葵や神村エリカ、最後の試合の相手となった現RISE QUEENアトム級(-46kg)王者・宮崎小雪らより花束が贈られた。
マイクを握った紅絹は、ジムのトレーナーや仲間に感謝を述べた上で「歴代の方々がずっといて私が居るので、私が凄いんじゃなくてずっと繋いでくださった先輩方のおかげで今の自分があると思っています。本当に私はキックボクシングを通じて、応援してくださっていた方や厳しい言葉をかけてくださった方、全員のおかげで私はキックボクサーとして成長できました。皆さんのおかげで私は15年間リングに立てました」とコメント。
紅絹の引退セレモニーでは、紅絹に対する思いを様々なファイターが語った動画が流された。動画の中では紅絹に対して「大好き」との言葉が寄せられていた。「みんな大好きって言ってくれて、女にモテるんですけど、男の人にモテないね(笑)。キックボクシングが大好きなのでこれからもずっと続いてほしい。私は悔いなくリングを下りれますし、本当に笑顔で終わることが出来て幸せです」と語った。
そして、10カウントゴングを聞くと、ファンに笑顔で手を振りリングを降りた。
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