2021/07/02（金）UP
（最終更新：2021/07/02 12:49）

怪力でキムラロックを極め一本勝ちしたバゴフ＠ACAMMAより

　6月30日（日本時間）にロシアのソチで開催された総合格闘技イベント『ACA125』にて衝撃の一本勝ちが起きた。
　ウェルター級ワンマッチのアリ・バゴフ（31=ロシア）とティレク・マシャラポフ（31=キルギスタン）の一戦。

　バゴフは元ACAライト級王者。その人間離れした怪力とグラップリング能力から数々の強豪を倒してきた。これまで40戦以上を戦い、判定で敗れたものの、元UFCライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフに善戦したこともある。現在、ウェルター級に転向し、2階級制覇を目指す。MMA戦績は30勝11敗。

▶︎【動画】ロシアの怪物“ハルク”がキムラロックで一本勝ちする瞬間

　対するマシャラポフはブラジリアン柔術をベースとしMMA戦績は10勝4敗。前戦となる2年前の試合では、パンチ連打によるレフリーストップで勝利している。

　ともにフィジカルとグラップリング能力が高い両選手。試合は一進一退の攻防の中、1Rはマシャラポフ、2Rはバゴフが優勢の流れで試合が進む。勝負となった3R、このラウンド3度のテイクダウンでトップから攻めるバゴフ。上からコツコツとパウンドを落とし続け、マシャラポフの心身を削っていく。
　完全にガス欠状態のマシャラポフに対し、相手がアームロックを警戒する腕を伸ばそうと、腕ごと何度も上から引っ張り、身体ごと浮かせると、バゴフがキムラロックをセット。抵抗するマシャラポフだったが、最後はバゴフの怪力に腕を強引に背中側に捻り上げられ、タップアウトした。

　超人ハルクの異名を持つバゴフはこれで24回目の一本勝ちを記録。ウェルター級王者のアブバカール・ヴァガエフの持つベルト挑戦へ一歩前進した。

【勝者選手データ】（2021年7月2日現在）