【DEEP KICK】70㎏級初戦の稲井良弥が慎太郎にTKO勝ち、王座挑戦へ前進
DEEP☆KICK実行委員会
『DEEP☆KICK 53』
2021年7月4日(日)テクスピア大阪
▼メインイベント DEEP☆KICK-70kg挑戦者決定トーナメント準決勝 3分3R 延長1R
●慎太郎(teamBonds)
TKO 3R 33秒 ※セコンドタオル投入
◯稲井良弥(TARGET)
※稲井が-70kg挑戦者決定トーナメント決勝に進出
慎太郎と稲井による-70㎏挑戦者決定トーナメント準決勝。今年1月の『DEEP☆KICK 50』で慎太郎は王者・籔中謙佑(KUMA GYM)に挑戦。両者にとっては2度目の対決だったが、初対決のときと同様に痛み分けに終わっている。慎太郎にとっては3度目の正直にかけるためのトーナメント準決勝だ。
ちなみにもう一方のブロックの準決勝は4月11日の『DEEP☆KICK 52』で行なわれ、龍威地(NJKF ARENA)がCHERRYBOY和也(BKジム)を撃破して決勝戦に駒を進めている。
1R、2度目の王座挑戦を狙う慎太郎が攻勢に出た。右ボディストレートから右のテンカオ(カウンターのヒザ蹴り)と左フック、右ストレートを畳みかけ、稲井を窮地に追い込む。実をいうと、稲井にとって今回は70㎏級の初陣。今年1月の『DEEP☆KICK 50』に出場したときには-68㎏級での参戦となった。
コーナーに戻ると、稲井はセコンドから「気持ちを入れ換えろ」「ジャブを付いて、もっとコンパクトに」という指示を受けた。果たして2Rになると、稲井は前に突っ込んでワンツーを打ち込み、さらに左を追撃し試合の流れをたぐり寄せる。対照的に慎太郎の方は攻め疲れなのか、一気に劣勢に追い込まれた。これで完全にイーブン。
3Rになっても、疲労の色を隠せない慎太郎に稲井は右を思い切りヒットさせ、相手陣営からのタオル投入を呼び込んだ。
試合後、トーナメント決勝へと進んだ稲井は意外な事実を打ち明ける。「今回の話が来たのは今年4月。でも、『今のままだと70㎏級では勝てない』と、伊藤代表の方から一度オファーを断ってしまったという。稲井は会長とトレーナーの説得を試みた。「もう一度出してもらえるように頼み込みました。幸い枠はまだ空いていたので、今回のチャンスを得ることができた」地元徳島から20名の応援団が大阪まで駆けつけてくれたことは、逆転の大きな原動力になったと振り返る。「それが一番心強かった。応援はずっと耳に届いていました」
決勝は今秋にも開催される予定。稲井はそれまでに70㎏級の身体を作り上げるつもりだ。「フィジカルトレーナーをつけて練習しています。決勝までにもっと身体を作れると思う」決勝で龍威地に勝てば、王者・籔中への挑戦が実現する。DEEP☆KICKのチャンピオンになるまで、稲井は大阪でのファイトに専念する覚悟だ。
▶︎次ページは勇志vs久津輪将充、KING TSUBASAvs清志、RISE大阪大会出場選手の挨拶
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