2021/09/23（木）UP
（最終更新：2021/09/28 20:11）

大原の右ストレートがヒット(C)DEEP

▼セミファイナル　DEEPライト級　5分3R
〇大原樹里（KIBAマーシャルアーツクラブ）
判定2-1　※29-28×2、28-2
●小金翔（フリー）

(C)DEEP

　セミファイナルはDEEP vs ZSTの王者対決。大原は180cmの長身と長い手足を持ち、主戦場のDEEPで国内の強豪選手としのぎを削ってきた鉄人ファイター。これまで51戦のキャリアを持ち、ハイペースで試合を重ねてきた。昨年9月にはRIZIN初参戦で矢地祐介を撃破。今年2月にはDEEPで北岡悟を1R KOで撃破すると、7月のDEEPでは大木良太に判定勝ちしDEEPライト級暫定王者となった。現在4連勝と波に乗っている。

(C)DEEP

　小金はグアムのPXCや、韓国のROAD FCなど海外プロモーションでキャリアを積んだ後、17年3月からZSTに参戦。翌年10月にライト級タイトルマッチで王者・平信一に勝利してベルトを奪取した。前戦となった2020年7月の『iSMOS.1』では北岡悟とドロー。6月にはシュートボクシングに参戦し海人に敗れたが、MMAでは現在2つの引き分けを挟んで9連勝中と5年間負けていない。

　1R、ハイキックから入ったのは大原、小金は大原が蹴りに来たところに脚を掴んで組み付くとおぶさるようにバックに飛びつく。立ってしのぐ大原に小金はチョークを仕掛けつつパウンドを落とす。大原が後ろに倒れると小金はグラウンドでも引き続きチョーク狙い。バックでコントロールしたままラウンドを終えた。

(C)DEEP

　2R、ジャブ、ストレートを飛ばす大原。小金は距離を取ってローやジャブを返すと組み付いてすぐさまグラウンドに引き込みバックを奪取。ガッチリと4の字フックを組んで攻めるが、大原は小金の腕をつかんでディフェンス。展開がなくブレイクとなる。スタンドとなると大原がジャブを突いて前に出る。

(C)DEEP

　3R、いきなりワンツーの大原、逆転を狙ってパンチで攻勢をかける。小金はケージに大原を押し込むと四つ組みでテイクダウンを狙う。しかし大原は小金がヒザを放ってきたところで、膝下に手を差し込み持ち上げてテイクダウン。立った小金に右ストレートを当てる。またも組みになると今度は小金が払い腰でテイクダウン。最後は打ち合いから小金がタックルに行ったところでゴングが鳴った。判定は2－1と割れ大原が勝利。一進一退の攻防を制して暫定王者・大原がZST王者を退けた。

元ストロー級王者の越智晴雄（右）がフライ級初戦で勝利(C)DEEP

▼第7試合　DEEPフライ級　5分3R
〇越智晴雄（パラエストラ愛媛）
判定3-0　※三者とも29-28
●渋谷カズキ（高本道場）

(C)DEEP

　越智は元DEEPストロー級王者。空手、ボクシングをバックボーンとし、18年9月のRIZINではパンクラス王者・砂辺光久をKOするなど国内ストロー級トップとして活躍してきた。だがその後、Bellatorでジャレッド・ブルックス、DEEPストロー級王座戦で川原波輝に敗れ王座陥落するなど現在2連敗中。今回はフライ級に階級を上げて復活勝利を目指す。

(C)DEEP

　対する渋谷は渋谷は足関節などの極めを得意とするファイターで15年にパンクラスでプロデビュー。DEEPでは昨年、石神保貴、加藤瑠偉、鮎田直人と3連勝を上げ、今年2月にはフライ級暫定王座戦で藤田大和と対決もTKO負けを喫している。

　1R、越智の右に渋谷がタックルを合わせテイクダウン。越智は下からギロチンチョーク、渋谷はこれをしのぐと越智がブリッジに来たタイミングでハーフガードへ移行、コツコツとパウンドを落とすと隙を突いて足関節を取りに行く。越智も足関節を狙う。

(C)DEEP

　2R、開始すぐに渋谷がまたもタックルでテイクダウン。しかし越智は立つと逆にテイクダウン。今度は渋谷が下からギロチンを狙うがこれは極まらず。越智は強烈なパウンドを落とすが渋谷は下から腕十字や三角絞めを狙う。スタンドになると渋谷のタックルを越智が受け止め、トップを取ってラウンドを終えた。

　3R、飛び込んで左フックの越智、組み付いてテイクダウンを狙うと渋谷は前転するようにして足関節を狙う。越智はこれをしのぐとクローズドガードの渋谷にパウンドを落とす。ガッチリと抑え込む越智に、下から仕掛ける渋谷。しかし大きな展開はないまま試合終了。2・3ラウンドをコントロールした越智が判定で白星を掴み連敗脱出を果たした。

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