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【UFC】元女王ホルムが復帰戦で惜敗、ヴィエラは2戦連続のレジェンド越え

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2022/05/22(日)UP

チョークで極めに行くヴィエラ@UFCより

WME-IMG
『UFCファイトナイト・ラスベガス55』
2022年5月22日(日本時間)米ネバダ州ラスベガス /UFC APEX
▼女子バンタム級マッチ
●ホリー・ホルム(米国)
判定1-2 ※48-47、47-48×2
○ケトレン・ヴィエラ(ブラジル)

得意のハイキックを放つホルム©️UFC

 ボクシングで世界3階級制覇を達成し18回の世界王座防衛を飾ったホルムは15年11月の『UFC193』で当時の女子バンタム級王者のロンダ・ラウジーに挑戦。それまで無敗と絶対的な強さを誇ったラウジーが下馬評で圧倒的に有利だったが、ホルムはハイキックからのパウンド連打でラウジーを失神KOで下した。世界を震撼させたこの衝撃KOは、女子格闘技の歴史に残る番狂わせ劇として語り継がれている。

パンチを返すヴィエラ©️UFC

 ホルムは20年10月にアイリーン・アルダナに判定勝利を収めて以来、度重なる体調不良のため、2度の欠場を強いられていた。MMA戦績は14勝5敗。

 対するヴィエラはUFC女子バンタム級5位のランカー。ブラジル名門ノヴァウニオン所属のブラジリアン柔術黒帯の猛者だ。MMA12勝2敗の戦績を持ち、前戦となる昨年11月には、元同級王者のミーシャ・テイトを判定で下した。

 1Rはお互いが様子見で山場のない展開。2R中盤、カウンター狙いのホルムに対し、ヴィエラが組みつき投げてテイクダウン。しかし、ホルムはケージを利用してすぐに立ち上がる。
 今度はホルムが片足タックルでテイクダウンを狙うが、ヴィエラが背後にまわり、スタンディングのチョーク!顔を真っ赤にしながら耐えるホルムはなんとか正対し、あわや一本負けのピンチを逃れる。

 ここから4Rまで、ホルムが手数で試合の流れを掴む展開。相手のひざ関節を狙う横蹴りや飛び込んでのワンツーで中間距離を制し、接近戦では組んでヴィエラを金網に押し付ける。

 5R序盤、ヴィエラの右ハイキックがヒット、ホルムの顔が跳ね上がる。ホルムは組んで金網に押し込んでくるが、ヴィエラが押し返す。ホルムが顔面前蹴りを連打。そこからもホルムが組んで金網に押し込む展開で試合終了。

 判定は割れて、2-1でヴィエラが勝利。クリンチからのコントロールは圧倒的にホルムが支配していたが、顔面へのパンチのヒット数が上回ったヴィエラがジャッジの支持を集めた形となった。

 勝ったヴィエラが驚いた表情で喜んだが、対照的にホルムは納得のいかない憮然とした表情。試合コメントで「2Rは取られたけど、残りは私だから勝ったと思った。動きのあるクリンチワークでコントロールしたと思ったけど。結果は仕方がない」と、肩を落とした。ホルムの次戦での復活に期待したい。

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