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2016年2月度MVPスペシャルインタビュー 渡辺久江(WSOF-GC)

 毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2016年2月のMVPは、2月7日(日)に東京・TDCホールで開催された『WSOF-GC 2 JAPAN』で、現役女子高生の格闘家イ・イェジをKOした渡辺久江に決定!(2016年3月10日UP)

PROFILE

渡辺久江(わたなべ・ひさえ)
1980年10月21日、栃木県出身
身長160cm 体重48.0kg
フリー
※詳細は選手名鑑へ

選考理由
1、「韓国の強敵をパンチ一発でKO」
2、「約5年ぶり、35歳での復帰戦で勝利」
3、「国際大会WSOF-GCで一番のインパクト残す」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ

受賞された渡辺選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

プロカルシウム 300粒

骨の形成に必要なコラーゲンやカルシウムなどミネラルを含むプロテタイトに、骨の成長を考えたカルシウム、乳果オリゴ糖、CPPなどを配合しました。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒

選び抜かれた8種類の成分。トップアスリート達が使用する回復系サプリメントです。
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贈呈:ゴールドジム

 

MVP記念インタビュー
格闘技のいろいろな魅力を伝えていける存在になりたい

■休んでいる間もKOするパンチを考えていた

 渡辺は2002年4月7日にプロデビュー。TBSの人気番組『黄金筋肉』で行われた「女子総合格闘技最強女王決定トーナメント」で優勝するなど女子格闘技のアイコンとして活躍したが、2008年5月に引退。2010年4月に現役復帰するも、同年8月のRENA戦を最後に再び引退した。

 その渡辺が、2月7日に東京・TDCホールで開催された『WSOF-GC2 JAPAN』で約5年ぶりに3度目の現役復帰を果たした。

『WSOF-GC』はUFC、ベラトールに次ぐアメリカのMMA(総合格闘技)メジャーイベントとして知られるWSOF(アメリカ本土で大会を開催)の国際組織で、アメリカ以外の国で大会を開催していくプロモーション。大会の目的は各国の優秀な選手を集め、インターネット中継などで世界にその存在を広めていくことにあり、『WSOF-GC2 JAPAN』にも世界9カ国から選手が集結した。

 第5試合に登場した渡辺の相手は、韓国のイ・イェジ。韓国の大手MMAプロモーションである『ROAD FC』が期待する女子高生のホープで、昨年7月の『ROAD FC 024 IN JAPAN』でDEEP女子フライ級王者しなしさとことデビュー戦で対戦し、敗れはしたものの接戦を演じて関係者をあっと驚かせている。

 復帰戦にしてはかなり厳しい相手、というのが大方の予想だった。

 1R、前に出るのは渡辺だが、イェジは渡辺のローキックに思い切り右ストレートを合わせ打ってくる。当たれば倒れるだろうと思わせるほどのパンチ。渡辺は寝技に活路を求めたが、優勢にはなれなかった。

 2Rになると両者はアグレッシブに動き出し、お互いにハイキックを出す。渡辺の右ストレートを空振りさせて右ストレートを当てに行くイェジ。渡辺が前に出るとイェジはタックルでテイクダウンし、渡辺も下からヒジで応戦する。

 両者立ち上がると渡辺はすかさず首相撲からのヒザ蹴り。そして右ローを蹴ってイェジの右ストレートを誘うと、カウンターの右フック。この強烈な一撃が決まり、イェジはダウン。レフェリーはすぐにストップし、渡辺が復活のKO勝ちを飾った。

「自分の試合を映像で見たんですが、堅かったですね。とにかくKOしたくて、それに対する緊張が凄くありました。勝つのは当たり前として、どれだけしっかりと勝てるかを気にしていたんです。でも凄く強い選手だって多少はパンチをもらうし、もらっても焦らないぞと自分に言い聞かせながら戦っていました」

 渡辺の魅力は、女子離れした爆発力でのKO勝ちだ。長いブランクや年齢的なものから来る衰えがあるのではないかと懸念され、渡辺自身も「爆発力は以前よりも落ちています」と戦前に語っていた。それでもKO出来たのは、以前にはなかった“感覚”が磨かれていたからだという。

「KOするパンチについて、この5年の間にメチャクチャ考えていたんです。人に教えたり、誰かの練習に付き合ったりした時に、スパーで“あ、今だ”というタイミングがけっこう見えながらやれていたので、その勘は鈍っていないですね。それが試合でしっかり出せたことの安心感、よし、これならいけるぞって感覚は凄くあります」

■同世代の方たちから感動した、励みになったと言われた

 かつてギャル格闘家と呼ばれた渡辺も現在は35歳。アラサーと呼ばれる年代になって、精神的にも昔とは違うと感じることがあるという。

「今回の試合前後は、今までで一番“頑張ります”や“ありがとうございます”を周りの人たちに言いましたね。格闘技業界もいろいろ様変わりしたと思うんですが、いろいろお世話になった人たちが変わらず応援してくれたり、声を掛けてくれる人も多かったので、それが励みになりました。

 試合後も感動したとか、励みになったとか、特に同世代の方たちから言われました。目上のお世話になった人からも、誇りに思う、と声をかけてもらって。でも、凄く大変だったねと言われるんですが、私自身はそんなに大変だとは思っていないんです。周りの人たちの支えがあるから、感謝こそすれ、つらいと思うことはひとつもないんですよ。

 私なんか実家もあるし家もあるし、ご飯が食べられて布団で寝られる。人生で何もつらいことはないわけです。好きなように好きなことをやっているから。それで格闘技をもう1回やるわって決めたら、大舞台にあげてもらえて本当に幸せです」

 格闘技とは何か、自分はなぜ格闘技をやっているのか。渡辺はずっと以前から悩みながらやってきたという。

「私の試合に感動したと言ってくれる人も、やる気になれば、今から格闘技でプロデビュー出来るかもしれない。格闘技の魅力ってそこにもあると思うんですよね。子供の頃からやって英才教育を受けないとトップに行けないとか、お金がないと出来ないとか、そういうことがないでしょう。他のスポーツって夢を見たり憧れたりしても、自分にはなれないものだったりするじゃないですか、そこが他のスポーツと比べて大きな違いだと思っています」

 誰でも努力次第で、自分の身体ひとつでプロになることが出来、トップに登り詰めることも出来る。それが格闘技の魅力である反面、マイナス点でもあると渡辺は考えている。

「逆にその部分が他のスポーツと比べると見劣りする、価値が低かったりする部分だとも思います。例えば、私が何年ぶりかに復帰するよと言って大きい大会に出させてもらえるくらいですから。お前の居場所なんかもうないよ、と言われる状態にはなっていないわけです。MMAを最後にやってから8年も時間が経っているのに。

 私は男子も女子も関係なく、KOや一本で勝つ選手が好きですし、自分もそうなりたい。簡単には真似できないと思われるような選手になりたいです。自分がやっていることなので自分の誇りにもつながるものだから、真面目にカッコいい部分はほかの選手に任せて、私は格闘技のいろいろな魅力を伝えていける存在になれればいいなって思っています」

 次の試合予定は決まっていないが、「出来るだけ早めに。駆け足でやるつもりではいます」と渡辺。残された選手生活の時間は決して長くはないが、同世代の人たちに感動を与えたり、励みになったりする試合をまだまだ見せてくれそうだ。

関連リンク
・ゴールドジム Web site
・試合レポート「5年ぶり復帰の渡辺久江が一撃KO勝ち」
・過去のMVP選手一覧 

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