【K-1】ドイツのトラブルメーカーがKrush王者・郷州征宜を襲う
3月21日(水・祝)さいたまスーパーアリーナ・メインアリーナにて開催される新生K-1史上最大のビッグイベント『K-1 WORLD GP 2018 JAPAN ~K’FESTA.1~』。
「第4代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメント」に出場するデニス・ウォーシック(24=ドイツ)が19日(月)都内にて公開練習を行った。ウォーシックは1回戦で郷州征宜(ごうしゅう・まさのぶ/31=K-1ジム総本部チームペガサス)と対戦する。
昨年10月にKrush -60kg王座を獲得した郷州とは、当初ティムール・ナドロフ(ロシア)がトーナメント初戦で対戦予定だったが負傷欠場し、ウォーシックが代打出場となった。
ウォーシックは公開練習では、鋭いミドルやヒザ蹴り、パンチをミットに打ち込んでいった。公開練習後インタビューに応じたウォーシックは、なんと2週間前に試合をしたばかりだと明かした。
「2週間前、中国で試合をしたんだ。3Rで判定勝ちしたよ」とウォーシック。
こんな短いインターバルで戦うことに問題はないかと尋ねると「K-1に出られるというのはビッグチャンスだし、2週間で連戦するのは自分にとっては普通のことだ。だから何の問題もない」と静かに答えた。
これまでドイツ、中国以外にロシアなどでも試合をしており、以前は-70㎏級で戦い、ドイツ王者になっている。身長173㎝だが、自分より大きな相手を何人も倒してきたのだ。
戦績は27戦 23勝(9KO) 3敗 1分で、KO勝ちの内容について尋ねると、「自分はオールラウンダーだからパンチでもキックでもヒザでもKOできる」と、これまた気負うことなく淡々と答えた。
実際、過去のウォーシックの試合映像を見ると、フックもアッパーもハイキックもヒザも非常に強烈。両手のガードをしっかり上げてどんどん前に出て、パンチや蹴りをガンガン叩き込んでいくアグレッシブなスタイルだ。
「17歳でプロデビューしたから、当初は年長のキックボクサーたちからナメられたんだ」というウォーシックだが、彼らを次々に破り、ついたあだ名が“トラブル・メイカー”。リングの中で相手をトラブルに叩き込む、というわけだ。
トーナメント初戦の相手、郷州についての印象を尋ねると「試合映像を見たが、とてもいい選手だ。私のコーチが作戦を立ててくれるので、それに従って戦う」という。
「トーナメント3試合を1日で戦うのはもちろん楽じゃないが、優勝することは十分可能だ。自分はわざわざ日本まで負けに来たのではない。すべてを出し切って戦うので、ぜひ試合を見に来てください」とファンへのメッセージを残した。
1週間前のオファーながら、K-1という大舞台に立つチャンスをつかんだウォーシックは、静かな闘志を燃やしている。そして静かな表情とは裏腹に、トーナメントでは熱い戦いを見せてくれそうだ。
格闘技の世界では、代打で急きょ出場した人間が王座を獲ってしまうということがしばしば起こるが、ドイツの“トラブルメーカー”ウォーシックはトーナメント初戦でKrush王者・郷州を“トラブル”に陥れ、勝ち上がるのか。
●編集部オススメ
・耳が聞こえなくても格闘技の王者になれる、郷州が伝えたいメッセージ
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