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【五輪レスリング】2階級上げで挑戦の渡利璃穏、無念の初戦敗退

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2016/08/19(金)UP

「リオ五輪 レスリング女子 フリースタイル75キロ級」
2016年8月18日(現地時間)カリオカアリーナ2

吉田沙保里(左)、川井梨紗子(中央)とともに大会14日目に登場した渡利璃穏(右)は初戦敗退に終わった

 リオ五輪は大会第14日の18日(現地時間)女子レスリング・フリースタイル75キロ級が行われ、渡利璃穏(わたり・りお=24=アイシンAW)が初戦となる2回戦で敗れた。

 渡利は2014年世界選手権2位の強敵アリーネ・ダシルバフェレイラ(ブラジル)と対戦。身長で15cm上回るダシルバフェレイラを相手に、第1ピリオドは積極的な攻めを展開。相手の警告で得たアクティビティタイムに1ポイントを先制し、リードして終了する。第2ピリオドに入ると、地元ブラジルの大声援を受けるダシルバフェレイラが巻き返す。渡利は序盤にバックを奪われると、さらに投げを見舞われて一挙に4ポイントを許してしまう。片足タックルで2ポイントを返すが反撃及ばず。渡利は4-3で敗れた。

 敗者復活に望みを託すことになった渡利。ダシルバフェレイラが決勝に進出することが敗者復活戦に進む条件となるが、そのダシルバフェレイラは準決勝でエカテリーナ・ブキナ(ロシア)に敗れたため、渡利の初戦敗退が決まった。渡利は「ここで勝たないと、今までやってきたことは意味がない。みんなと金メダルを獲って帰りたかったので、情けないです」と悔やんだ。

 初めての五輪は、約半年間で63キロ級から2階級上の75キロ級に階級変更という、過酷な増量との戦いを乗り越えて出場をつかんだ念願の大舞台であった。渡利は2015年6月の全日本選抜63キロ級決勝で川井梨紗子(21=至学館大)に敗退。その後、同年9月の世界選手権で2位となった川井がリオ五輪代表に内定したため、渡利の五輪出場への道は断たれたかに思われた。しかし、栄和人監督からまだ内定者が決定していなかった75キロ級での出場を勧められ、階級をアップして再び五輪出場に挑むことを決意する。

 1日5食、夜は眠れなくなるほどの満腹感に悩まされながら、体重を増やす生活を続けた。そうして迎えた昨年12月の天皇杯で初挑戦の75キロ級で優勝を果たし、今年3月のリオ五輪アジア予選出場権を獲得。そのリオ五輪アジア予選では決勝まで勝ち進むと、ロンドン五輪75キロ級の銅メダリストであるグゼル・マニュロワ(カザフスタン)を破り、五輪出場枠を勝ち取った。

 悲願の五輪の舞台であったが、渡利にとっては悔いの残る結果となった。

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