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【6月・ベストファイター】“極真空手世界王者”上田幹雄、MMA転向3戦目の秒殺KO劇“大山総裁のように戦いたい”

 毎月イーファイトのサイト名にちなんでより良い試合をした選手に贈られる、格闘技月間ベストファイター賞。2023年6月のベストファイターは、2023年6月24日(土)に北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催された『RIZIN.43』にて、関根“シュレック”秀樹に左ハイキックで22秒KO勝利した上田幹雄に決定した。(2023年7月27日UP)

PROFILE

上田 幹雄 Mikio Ueda

1995年5月1日生まれ(28歳)東京都出身
BRAVE 所属
身長 187cm 体重105kg
戦績(MMA) 3戦2勝(2KO)1敗

 幼少の頃より極真空手を始め、12年に全日本高校選抜大会(無差別級)で優勝すると、翌年の全日本ウエイト制大会(軽重量級)で優勝し一躍脚光を浴びる。15年には体重無差別で行われる初の世界大会に出場し6位に。18年に体重無差別の全日本選手権大会で優勝、翌19年に世界大会で念願の優勝を果たした。21年4月に百人組手に挑戦。60人でドクターストップとなったが14人から一本勝ちを奪った。
 また、空手と並行して中学3年間は柔道部と相撲部に在籍していた。

 21年8月に極真会館を退会し、その翌月にMMAへの転向を発表。22年4月にデビュー戦で髙阪剛にKO負けするも、12月のGRACHANでは秒殺KO勝利を収めた。23年6月『RIZIN.43』では関根“シュレック”秀樹を1R22秒、左ハイキックでKOに沈めてMMA2勝目を飾った。

選考理由
1、極真空手世界王者からMMAに転向し3戦目でベテラン関根シュレックに秒殺KO勝ち

選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ

 受賞された上田選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

アルティメットフレキシジョイントUC-Ⅱ®

非変性Ⅱ型コラーゲン(UC-Ⅱ®)に、MSMやユニベスティン、キャッツクローを配合したサプリメントです。

マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。

アミノ12パウダー

BCAAなど体内で合成できない必須アミノ酸を8種類配合。身体作りに好適なアルギニン、オルニチン、グルタミン、グリシン配合。飲みやすいオレンジ風味。

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贈呈:ゴールドジム

ベストファイター記念インタビュー

 624日(土)北海道・真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催された『RIZIN.43』にて、RIZINヘビー級ベテランの関根シュレック秀樹を左ハイキックでKOに沈めた極真世界王者上田幹雄(28=BRAVE)。

関根の顔面にヒザ蹴りを入れる上田

 僅か22秒で試合を決めた。しかし上田は「今回は2Rでフィニッシュするつもりだった」と秒殺勝利の予定は無かったと言う。

 ゴングが鳴ると、上田は遠間からの強烈な左の蹴りを連打。嫌がった関根は組み付きに行く。これを上田は、接近したまま左回りのステップでかわし続けた。

 上田は「(関根が)タックル出来る距離にわざと行きました。そのほうが相手が動いてくるので。触るか触れるかという距離の中で、自分の空手を出そうと思いました」と距離の駆け引きをし、得意とする接近戦の技で対応するつもりだったと言う。

 目論みは当たり、関根が抱えようとした瞬間に、スイッチして右顔面ヒザ蹴りをクリーンヒット!
 上田は「空手特有のヒザ蹴りですよね。塚本(徳臣)さんみたいな、突き上げるヒザ」と、まさに空手技が出たと言う。

上田の左ハイがクリーンヒット

 関根の動きが止まると、上田は顔面右ヒザ、顔面前蹴りからのパンチ連打と、極真空手さながらの怒涛のコンビネーションで効かせ続ける。

 上田は「身に染みついたものがありました。本当だったら、あそこはロープ際まで行かなくても良かったんです。慣れている選手だったら、あそこでオーバーフックからのタックルが来てたかもしれないので」と冷静に振り返り分析する。

 最後は左ハイキックを入れると、レフェリーがストップ。関根はゆっくりと倒れた。

■1年前の敗戦では「MMAに対する甘さがあった」

MMAデビュー戦で髙阪剛(左)と対戦、グラウンドの展開で苦しむ上田

 上田は「進化した姿を見せたかったので、もっと戦って『やっぱりすげえんだな』と色々な技を見せたかったです。でも、まずは勝てたことに一安心」と息をつく。

 1年前の22年4月、上田はRIZINでのMMAデビュー戦で、超ベテランの髙阪剛と対決。打撃で優勢に進めるも、髙阪の右フック一撃で沈み、パウンドでTKO負けした。

 上田は「言い方は悪いけど、初戦でも本当に冷静にやれていれば、今回のような戦い方が出来たかもしれないと思います。でも、あの時はMMAに対する甘さがありました。負けたおかげで『MMAに向き合わなきゃ』」と思えたんです」と語る。
 1年前の衝撃デビューKO負けから、何を得て、何が変わったのか。

▶︎次ページは、デビュー戦KO負け「俺はMMAファイター白帯だ」/空手を極めたからこそのデメリット/“大山総裁のように戦いたい”

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