【2月・ベストファイター】吉成名高、日本人前人未到のラジャダムナン3階級制覇を達成!「ダウン奪うも相手の反撃の肘が…」激闘を制したインタビュー
毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られる、GOLD’S GYM Presents格闘技月間ベストファイター賞。2024年2月のベストファイターは2024年2月12日(月・祝)に東京・後楽園ホールで開催された『RWS JAPAN(ラジャダムナンワールドシリーズジャパン)』のラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級統一王座決定戦で、正規王者プレーオプラーオ・ペップラオファー(タイ)を判定で下し、外国人初の3階級制覇を達成した暫定王者の名高・エイワスポーツジム(吉成名高/エイワスポーツジム)に決定した。(2024年3月16日UP)
PROFILE 名高・エイワスポーツジム(本名:吉成名高 Yoshinari Nadaka) 2001年1月8日生まれ(23歳)神奈川県出身 吉成名高は10代の時に、日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者(ミニフライ級)となり、23年7月にはラジャダムナンスタジアムのフライ級王座も奪取、さらに12月には同スタジアムのスーパーフライ級暫定王座もKOで奪取した。 |
選考理由
1、外国人初のラジャダムナン3階級制覇
2、正規王者からダウンを奪う勝利
3、日本代表の切り札として活躍
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された吉成選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
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贈呈:ゴールドジム
ベストファイター記念インタビュー
■「日本人の意地を見せたい」試合前に語っていた決意
吉成は、小学6年生の時にラジャダムナンスタジアムでムエタイの試合を観戦してから、その魅力にはまり、チャンピオンを目指すようになっていったという。そして、一つずつ階段を上がっていくと、日本人初のラジャダムナン・ルンピニー統一王者(ミニフライ級)となった。
やがて無敵の存在となり、昨年7月にはラジャダムナンスタジアムのフライ級王座も奪取、さらに12月に同スタジアムのスーパーフライ級暫定王座を獲得して暫定王者ながらも3階級制覇を成し遂げた。
だが、吉成は正規王者を破ってこその3階級完全制覇を目指し、今回の正規王者との統一戦に辿り着いた。正規王者のプレーオプラーオは元ラジャのフライ級王者でもあり、2階級制覇王者だ。パンチ、ヒジを得意としてガンガン前に出るファイタータイプで、カウンターの名手でもある吉成にとっては「本来は相性がいいんですけど、気持ちの強い選手なので、もしかしたら最後までもつれるかもしれません」と戦前に語っている。
それと同時に、親交のある武尊がONEデビュー戦でスーパーレックと激闘を繰り広げながらの敗北を目の当たりにして、さらに直前で海人がペットモラコットに判定負けを喫したことから「日本人の意地を見せたい」と決意を固めていた。
そして、1Rが始まると吉成はプレーオプラーオからいきなりダウンを奪った。
■1Rにダウンを奪った吉成の脳裏に浮かんだ不安
吉成はリング中央を取り圧力をかけてくるプレーオプラーオに対して、サイドにステップで回り込み顔面にフックを叩き込んだ。足が止まるプレーオプラーオにボディストレートを直撃。さらにボディ打ち連打、ローキック、ヒジ打ちをまとめ打ち。最後はローキックで倒すと、タイのレフェリーがダウンを宣告した。
強い。やはり吉成は、タイの王者よりも実力が上だ。1Rが終わり、フラフラになりながらコーナーに戻ったプレーオプラーオは、セコンドから頭に水をかけられると何やら大声で叫び続けられ、鼓舞された。インターバル2分間で、ダウンのダメージが回復しているようにさえ見えた。
ダウンを奪った吉成は、「プレーオプラーオと対戦した選手は、ダウンを奪っても後半に巻き返されて負ける場面を何度も見てきました」と警戒心を高めていた。
その予感は的中し、2R開始すぐに前へ出ていたプレーオプラーオの左ヒジ打ちが、吉成に襲い掛かる。吉成はクリーンヒットこそ免れたものの、「少し効きましたね。ヤバイなと思いました。打ち合ったら、絶対にヒジ打ちを打ってくると思いました」とフットワークで動き続けることを決意した。
▶︎次ページは:正規王者の逆襲に吉成が考えたこと、そして3階級完全制覇!
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