【月間ベストファイター・7月】強豪パトリッキーを撃破した野村駿太、目の骨折を乗り越えて見えてきたものとは?
毎月イーファイトのサイト名にちなんで、より良い試合をした選手に贈られる、GOLD’S GYM Presents格闘技月間ベストファイター賞。2025年7月のベストファイターは2025年7月27日(日)にさいたまスーパーアリーナで行われた『超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り』のRIZIN MMAルール5分3R(71.0kg)で、パトリッキー・ピットブル(ブラジル/ピットブル・ブラザーズ)を判定3-0で下した野村駿太(BRAVE)に決定した。(2025年8月18日UP)
|
PROFILE 野村駿太(のむら・しゅんた) 【戦績】 現DEEPライト級王者。兄の影響で3歳から伝統派空手を習い、高校時には全日本空手道選手権大会5位に入賞する。大学卒業後、自衛隊に半年間所属したのちMMAを始める。21年9月に『GRACHAN 50』の前田啓伍戦でMMAデビュー(判定勝ち)。22年7月からDEEPに参戦すると、24年9月にはDEEPライト級タイトルマッチで江藤公洋を下して同王座を獲得した。25年3月にRIZIN初参戦をはたし、いきなりルイス・グスタボと対戦して判定勝ち。7月のパトリッキー・ピットブル戦は、伝統派空手で鍛えたパンチを武器に判定勝利を奪い、元Bellator世界ライト級王者から大金星を挙げることに成功した。 |
選考理由
1.伝統派空手仕込みのテクニックで強豪撃破
2.パトリッキー・ピットブルから大金星
3.試合中の怪我を乗り越えた不屈の闘志
選考委員
格闘技雑誌Fight&Lifeとイーファイトの全スタッフ
受賞された野村選手には、ゴールドジムより以下の賞品(アルティメットフレキシジョイントUC–Ⅱ 1個、マルチビタミン&ミネラル 1個、アミノ12パウダー 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。
贈呈:ゴールドジムべストファイター記念インタビュー
■初めて味わう“やられる”という恐怖
パトリッキー戦が決まった時、野村は初めて恐怖心を感じたという。
「試合が決まってからは、失神KOで負けるのかな。ボコボコにされるのかなという恐怖がありました。公開練習の時も、相手の身体が大きく見えました」
パトリッキーは元Bellator世界ライト級王者で、世界トップクラスの実力を持ち“冥界の番犬”と恐れられている。23年にはRIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザからKO勝ちをしている強豪中の強豪で、野村より4倍近くの戦績がある。格差マッチの声もあったため、野村が負ける予想をする人も多かったはずだ。
ところが野村は、「これがやりたくて、この世界へ入った。どのくらい自分が強いか知りたくてMMAを始めたので、言い訳ができないくらい最後までやれることをやる」と決めて追い込んできたそうだ。
幼少期から伝統派空手を学んできた野村は、高校時に全日本空手道選手権大会5位に入賞している。堀口恭司に憧れてMMAを始めたのが、4年半前。宮田和幸代表が主宰するBRAVEジムで、ひたすらレスリング力を磨いてきた。
野村は「ジムはレスリング出身の選手が多いので、どうしてもレスリング中心の練習になる。自分がやってきた空手をどう使えばいいのか分からないくらいでした。でも、それがむしろ良かったです。3月のグスタボ戦の前後から、レスリングとボクシング練習の成果が出てきて、ようやく空手の技術が使えるようになってきました」と手応えを感じ始めていた。
▶次ぺージは、井岡一翔から教わった大切なこと/すべての動きが見えた最終ラウンド/他
- 1
- 2
- ≪ 前のページへ
- 次のページへ ≫
●編集部オススメ
・【選考の一戦】パトリッキーに大流血勝利の野村駿太、伝統派空手の高速ワンツーにファンは「まるで堀口恭司だ」大きな期待度
・【RIZIN】野村駿太が眼窩底骨折、手術へ!年内ベルト挑戦を見据え「もっと強くなって戻ってくる」
・パトリッキーに大流血勝利の野村駿太、伝統派空手の高速ワンツーにファンは「まるで堀口恭司だ」大きな期待度
・RIZINライト級タイトルマッチが決定!サトシ「絶対に勝つ」堀江圭功「自分は過去最高に強い」=9.28
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします
TwitterでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
Follow @efight_twitインスタグラムでeFight(イーファイト)格闘技情報をフォローしよう!
























【10月・ベストファイター】決勝、顔面ヒザ蹴りKO!”カザフの怪物”キンザースキーが、新極真会全日本優勝、克服した”意外な”課題

