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2015年4月度MVP 武尊

 毎月イーファイトが取材した大会の中で、最優秀選手を決める月間MVP。2015年4月のMVPは、4月19日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された『K-1 WORLD GP 2015 IN JAPAN』の-55kg初代王座決定トーナメントで優勝した武尊に決定!(2015年5月9日UP)

PROFILE

武尊(たける)
1991年7月29日、鳥取県出身
身長168cm、体重58.0kg
チームドラゴン所属
※詳細は選手名鑑へ→

選考理由
1、「K-1 -55kg初代王座決定トーナメント優勝」
2、「1回戦と準決勝で2連続KO勝ち」
3、「最軽量級ながら迫力ある試合で大会を盛り上げた」

選考委員
Fight&Life、ゴング格闘技の各格闘技雑誌の編集長とイーファイトの全スタッフ

受賞された武尊選手には、ゴールドジムより以下の賞品(プロカルシウム 300粒 1個マルチビタミン&ミネラル 1個アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒 1個)と、イーファイトより記念の盾が贈られます。

プロカルシウム 300粒

骨の形成に必要なコラーゲンやカルシウムなどミネラルを含むプロテタイトに、骨の成長を考えたカルシウム、乳果オリゴ糖、CPPなどを配合しました。
マルチビタミン&ミネラル

100%自然素材を使用したビタミン&ミネラルサプリメント。着色料、香料、保存料は一切使用しておりません。
アルティメットリカバリー ブラックマカ&テストフェン+α 240粒

選び抜かれた8種類の成分。トップアスリート達が使用する回復系サプリメントです。
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贈呈:ゴールドジム

MVP記念インタビュー 
「目指すは軽量級の“70億分の1”の男」

■1回戦をKOで勝てれば気持ちが乗ると思っていた

 新生K-1で行われた3回目の階級別トーナメントは、K-1史上最軽量級である-55kg級の初代王座決定トーナメント。軽量級は迫力がない、KOが少ないと言われることが多くあるが、優勝候補本命の武尊は1回戦、準決勝ともに豪快なKO勝利を飾り、会場を大いに沸かせた。

 決勝はKrush -58kg級王者・武尊とKrush -55kg級王者・大雅のKrush王者対決となり、武尊が2度のダウンを奪って快勝。激しい打ち合いを制して優勝し、K-1 -55kg級初代王座に就いた。

「体力的よりも精神的にキツく感じました。試合の時は気持ちを高めて、終わったら静めて、また高めて、静めて……の繰り返しがキツかったです。僕は1試合に全部出しきってしまうタイプなので、終わったあとに急いで気持ちを押さえて次の試合のために気持ちを整えるのが大変でした」と、武尊はトーナメントを振り返る。

 実は、今回がプロでは初めての1日3試合のトーナメント戦。武尊は「試合中は次の試合のことを考えないこと」を特に気をつけていたという。

 1回戦の相手はアレクサンダー・プリリップ(ロシア)。FIBA世界スーパーバンタム級王者であり、フランス外国人部隊のインストラクターを務めているというプリリップに、武尊は1Rに右フックでダウンを奪うと、続く2Rにパンチの連打でKO勝ち。

 作戦を立てていたのはこの1回戦だけで、「1回戦をKOで勝てれば気持ちが乗ると思っていたので、準決勝からは作戦なしでやりたいように思いっきり暴れました」という。

 準決勝では元Krush -55kg級王者・瀧谷渉太(KSS健生館)を右ボディブローでダウンさせ、その後の打ち合いでパンチの連打によるKO勝ち。1Rわずか1分31秒で決着をつけた。

■やるかやられるかの距離で倒される前に倒した

 決勝戦で対戦した大雅とは、昨年11月のK-1でも対戦しており、その時は武尊が苦戦しながらも3RでKO勝ち。今回の大雅は準決勝でKO勝ちを収めており、勢いに乗る者同士の決勝戦となった。

 今回も序盤にペースを握ったのは大雅だったが、1Rに右ストレートで武尊がダウンを奪った。2Rは両者下がらない打ち合いとなり、3Rに武尊が左フックでダウンを追加。最後まで攻撃の手を緩めなかった武尊が圧勝で再戦を制した。

 前回との違いについて、武尊は「サウスポー対策をしてきた」ことをあげた。

「トーナメントだからどっちがくるか分からなかったので右も左も練習していましたが、サウスポー対策としては11月の大雅戦の前から先輩の(卜部)功也君(K-1 -60kg初代王者)とよくスパーリングをしてもらっていました。世界トップのサウスポーなので凄く勉強になったし、いつもボコボコにされて対サウスポーが鍛えられました」

 トーナメントの試合と試合の合間には、「痛めた部分のアイシングと、なるべく早く気持ちを落ち着かせて仮眠していました」と振り返る。ダメージや体力をリカバリーさせるには「とにかく気持ちを落ち着かせて寝ていた」という。

 優勝出来た要因は「絶対にチャンピオンになる、という気持ち」だったと言い、「あとは“スター”だから」と付け加えることも忘れなかった。スターは大事なところで負けない、というのが武尊の持論だ。

 今回のトーナメントでは「全試合KO勝ちを狙っていた」と言うが、KOを狙いすぎると逆にKOが出来ないとよく言われている。武尊がそれでもKO出来たのはなぜだろうか。

「一か八かじゃないけれど、トーナメントは早く倒したもん勝ちだから、やるかやられるかの距離で倒される前に倒しました」と、ギリギリの戦いをしていたと打ち明けた。

 武尊と言えば軽量級離れした攻撃力。今大会でも存分にそれが発揮されていた。この攻撃力は「ミットでもスパーリングでも常に思いっきり打つ」ことで養われたそうだ。

 Krush、そしてK-1でも頂点に立った今、武尊が次に目指すのは世界最強の“70億分の1”の男だという。かつて総合格闘技で“60億分の1”と呼ばれたエメリヤーエンコ・ヒョードルのように、全世界から“最強”と認められる存在になること。

 小さな身体に大きな野望と可能性を秘めて、武尊は次回もリングで大暴れしてくれるだろう。

関連リンク

・ゴールドジム Web site
・試合レポート「瀧谷、大雅を下した武尊がトーナメント制覇」

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