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【K-1】木村ミノルが凄味ある言葉連発、元ファンの近藤魁成を「叩きのめしにいく」

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2019/04/05(金)UP

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試合レポートと同時にアップする速報動画では、KOシーンはスーパースロー再生。

後楽園ホールでの発表時と同様、フェイスオフでにらみ合った木村(左)と近藤(右)

 5月18日(土)東京・後楽園ホールで開催される『K-1 KRUSH FIGHT.101』の記者会見が、4月5日(金)都内にて行われた。

 3月30日の『Krush.99』で発表された、K-1 KRUSH FIGHTウェルター級タイトルマッチ、王者・木村“フィリップ”ミノル(25=K-1ジム五反田チーム キングス)vs挑戦者・近藤魁成(17=大成会館)の会見が改めて行われた。

 近藤はK-1甲子園の-65kg級を2017・2018と連覇。プロデビューは2018年3月で、戦績は2勝(2KO)無敗1分。「昔から木村選手のファンで、試合の時にTwitterでリプを送ったらリツイートしてもらえて喜んでいたくらい。その選手を超える時かなと思うので全力で頑張ります」とあいさつ。

 最初に木村戦の話を聞いた時は「次の次(の防衛戦)くらいにもしかしたらと思っていたんですが、すぐに決まって。最初は“えっ!?”てなったんですがチャンスなのでやらせて欲しいと言いました。やるからには絶対に勝ちたいと思った」と、自分でも意外だったがすぐに覚悟を決めたという。

 木村が好きだったのは「ファイトスタイルですね。試合にハズレなしで。ずっと見ていましたが、その頃はファンとしての目線で試合を見ていたので、弱点とかもし戦ったらという見方はしていませんでした。どっちがKOするか楽しみに見ていました」との理由から。

 対する木村は「K-1甲子園のチャンピオンで若くて勢いある選手と後楽園ホールで対戦するのは、何年ぶりかなと思い出して気合いが入る。僕は未完成で無冠でもろいところもある選手だったけれど、今年からはタイトルもたくさん獲って完成に向けて進んで行くので、勢いある選手との対戦をチャンスだと思っています。彼が僕に挑むのは物凄いチャレンジだと思うので、それに負けないように1Rで倒す課題を作って僕もチャレンジしたい」と、初回KOを予告。

 かつて木村は2015年9月、2014年K-1甲子園王者で当時またプロ4戦目だった平本連と同じ後楽園ホールで戦ったことがある。この時は木村がダウンを奪っての圧勝だったが、平本が判定まで粘った。

 木村の初回KO宣言を聞いた近藤は、「嬉しい。1Rから本気でぶつかってきてもらえるので、僕も全力でやりたいとの気持ちになりました」と、木村の“本気”を喜ぶ。

 しかし、木村は「この年代の選手は、こうやって上げておいて試合では噛みついてくると思うので油断はしない」とニヤリ。

「(近藤の試合は)いい選手だから前から見ていた。先日のKrushのリングで(のフェイスオフで)目を見た時に、本気の目をしていて覚悟が決まっているなと思ったから、僕もいつになく本気モードです。決してラクな試合にはならないと思うけれど、メジャーリーガーが甲子園球児を叩きのめすつもりで終わらせたい。それが僕から彼へのプレゼント。さっき彼は僕のスタイルが好きだったと言っていたけれど、このスタイルが大嫌いになるようなくらい本気でぶつかります。叩きのめしにいく」と、全く油断せず全力で力の差を見せつけると凄味のあるコメント。

 今まで格が下の選手に挑まれても「油断したことはない」と言い、「対戦相手は凄い勢いで来ると思うので、僕のチャレンジする気持ちが下回っていたらリング上で痛い目を見るのは分かっている。だから彼が格下だとは思っていない。結果的には圧倒すると思うが、練習段階と試合ではトップファイターに挑むつもりでやります。彼というよりファンが見ているものなので、プロとしてリングに上がる以上は絶好調で最高潮の状態で臨みます」と、ナメた試合はしない。

 防衛戦を行わず王座を返上して、次のステップに進んだり、階級を上げたりする選手は多い。その中で木村が防衛戦をすることを選んだのは次の理由から。

「会場がどこであろうと木村ミノルというカラーを出せれば、凄い作品が出来る。僕のキャリアでそれをひとつひとつ残していくことが重要なこと。KRUSHもこのベルトを守っていくのも僕のキャリアで大事なこと。ベルトを守る点では相手が重要。今回はテーマがある試合なので受けました。これが“誰?”って相手なら受けなかったです。彼は結果も残しているし、タイトルマッチには申し分ない相手。そうじゃないと受けないですね」

 では、何度防衛をしたいかとの質問には「これがラストかな」と笑ったが、「タイミングとか状況とかいろいろな流れに乗りつつ、こうやって燃える相手がいるかぎりは防衛していきたい。KRUSHと後楽園ホールが好きなので、お客さんが入りきれなくなって無理、となったら返上時かな。KRUSHのベルトも東京ドームで防衛できればずっと持ち続けるかもしれない。でも今は目の前の相手を倒すだけ。このベルトも好きだから守る。防衛戦がある限りはやっていくという感じです」と、簡単にはベルトを他者には譲らないとした。

 今大会より『Krush』は『K-1 KRUSH FIGHT』に名称が変わる。その『K-1 KRUSH FIGHT』の名にふさわしい試合が出来るかとの問いには「自信があります。それしかやってこなかったし、僕にふさわしい大会名だと思う。今までのKrushの中で僕が一番その名にふさわしい。僕は歴史を作ったし、今までは守ってきた。いろいろなピンチからK-1もKrushも救ってきた。次はいろいろなものを作り上げてKRUSHを凄い舞台にしたいと思っています。近藤選手は人気もあるし、今まで甲子園のチャンピオンとしても戦ってきたと思うから凄くいい相手。歴史を作っていく上で重要な一戦になる気がします」と、K-1 KRUSH FIGHTの歴史の幕開けにふさわしい試合をすると話す。

 木村のただならぬ意気込みを聞いていた近藤は「ファンには頑張れと言ってくれる人もいれば、まだ早いんじゃないかと言う人もいます。でも木村選手にそう言ってもらえたので、あとは僕が勝つだけじゃないかなと思います」と、打倒・木村にさらにスイッチが入ったようだ。

 最後に近藤は「少ししか可能性がないかもしれませんが、絶対に勝つと決めているのでKOしてベルトを奪いに行きます」と言い放ち、木村は「近藤選手をいち早く倒しに行くので、長く持つように近藤選手の応援をお願いします」と太々しく語った。

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