【RIZIN】北岡悟「自分のスタイルは鍋」、強敵ソウザ戦は”最終回の覚悟で”
4月21日(日)神奈川・横浜アリーナにて開催の『RIZIN.15』に出場する、北岡悟(39=ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜)が、12日(金)都内で公開練習を行った。
一つ一つの動作を確認するようにじっくりと体を動かすシャドーを2分1R披露。「疲れないように、力まずに習っていることを意識しながら。呼吸、ムーブメントなど多くの人に習っていることをミックスしている」と、シャドーのためのシャドーにしない工夫を見せた。
契約体重が71kgと、いつもより約1kg重い点については「いつも70kgまでがきつい。それがない分、体が大きく感じる。細かく体重計に乗るタイプではないので、最後には帳尻を合わせます」と、想定通りに調整が進んでいることを明かした。
「ここ2年間くらい四苦八苦してきたものが、年末に向けてまとまった形になってきた。それをより伸ばすように、この3ヶ月はやってきている。途中で負けたり失敗したように見えているけれど、やってきたことは生きている」と北岡。さまざまな技術的・精神的な要素を取捨選択しながら自らのスタイルを築き上げていく過程を、北岡は「鍋」と表現した。
「パーツを磨かないと全体の力は伸びない。鍋に具材を入れてみて、合わなかったと思って出してみても、一度入れた具材は”だし”として残る。ネギが嫌いだとしても、鍋で煮たからこそ出る味がある」と、一度自分に取り入れた要素は、自分自身のスタイルを築き上げるために必要なことと考える北岡。自身の完成度については「”鍋”には完成形はありません。人によってはクタクタになっていて飽きたよと言われるかもしれないけれど、創意工夫をしているからこそ楽しんでもらえている」と、未だ発展途上であると捉えているようだ。
ホベルト・サトシ・ソウザ(29=ブラジル/ボンサイ柔術)の印象を「寝技・組み技が強い選手。スタイル的には特殊に見えるかもしれないが、人として、格闘家として強いとしか思わない。」と深く評価。さらに「有無を言わさず強い選手です。生まれ育ちで鍛えられている部分もある。覚悟がある人間なんだろうなと思う」と、一人の人間として全く油断できない相手であると考えていることを明かした。
ブラジリアン柔術世界選手権で4度優勝、MMA7戦無敗というパーフェクトレコードを誇る相手の対策については、2018年10月27日DEEPでの武田光司(23=BRAVE)戦を引き合いに出し「武田選手はレスリングが強いと聞いていたけれど、打撃で攻められて負けたので、相手のスタイルはあまり気にしない。自分が強くなることが大事」と、前情報に振り回されず、自分自身の力を高めることに注力していると語った。
この試合は秋に行われるRIZINライト級グランプリ参加への査定試合とされているが、北岡は「気にしていない。ただの試合」とあっけらかんと語る。これは試合の重要性を軽視しているということではなく、「今年生き抜いていきたいので、もちろん勝ちたい。(グランプリ出場のような)そんなに先のことを考えられるような相手ではない。最終回になるかもしれない試合」と、最大級の覚悟をもって挑む。
盟友である青木真也(35=イヴォルブMMA)がONE世界ライト級王座を奪還した件についても「自分には関係ない。よかったね、と思う」と塩対応。これも目の前の一戦に集中しているからこそのコメントだろう。「人として強い」と評する難敵相手に生き残り、さらに良い味を出しライト級グランプリへ歩を進めて欲しい。
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