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【ボクシング】田中恒成がフィリピン合宿でパッキャオと遭遇、V2戦に向け「刺激受けた」

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2019/06/13(木)UP

マニラの名門ジムで試合を控えたパッキャオ(右)と遭遇した田中

 8月24日(土)愛知・武田テバオーシャンアリーナで行われる「SOUL BOX」のメインイベントで、同級1位のジョナサン・ゴンザレス(28=プエルトリコ)を相手に2度目の防衛戦に臨むWBO世界フライ級チャンピオン田中恒成(24=畑中)が6月2日よりフィリピン・マニラにて強化合宿を敢行。充実した12日間を過ごし13日、無事帰国した。
 
 田中は世界最速となるプロ12戦目で三階級制覇を達成、四階級制覇も視野に入れており、現在日本で最も注目を集めるボクサーのひとり。戦績はこれまで13戦全勝(7KO)と無敗街道を突き進む。対するジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)は世界ユース選手権フライ級優勝(2008)などアマチュアボクサーとして活躍し、2011年にプロ転向。これまでの戦績は22勝(13KO)2敗1分1無効試合。田中が「過去の対戦相手の中でも1番スピードのある選手」と警戒するサウスポーの強豪。田中がサウスポーと対戦するのは約5年ぶりとなる。

 父である斉トレーナーと共に、今回の合宿に特別に同行したのは、兄の田中亮明(25=中京学院大中京高教)。亮明は昨夏、インドネシア・ジャカルタで開催されたアジア大会日に日本代表として出場、2020年東京オリンピック出場を目指す現役アマチュアボクサーだ。ゴンザレスとはアマチュアのキャリアが豊富、しかもサウスポーという共通点を持つだけに、願ってもない練習パートナーといえる。

兄・亮明(右)とミットやスパーリングなど充実した練習を重ねた田中恒成

 合宿中は父の指導の下、兄やスパーリングパートナーとトレーニングを重ねた田中。スパーリング実施の日はウォーミングアップに始まり4Rのスパーリング 、3〜4Rのサンドバッグ、さらにテーマ別に4Rのシャドーボクシング の合計12Rを、スパーのない日もサンドバッグ5~6R、テーマ別にシャドーボクシングを同じく5~6Rの計10~12Rをこなすなど、密度の濃い12日間となった。

 今回の練習場所であるエロルドジムは、ボクシング界のスーパースター、マニー・パッキャオ(40=フィリピン)もトレーニングに通うマニラの名門ジムだが、合宿中の田中はパッキャオ本人の練習にも遭遇。パッキャオは日本時間7月21日に米国・ラスベガスで、キース・サーマン(30=米国)とのWBA世界ウェルター級王座統一戦が間近に迫っている。
 パッキャオとがっちりと握手を交わした田中は「前にもお会いしていますが、今回は彼の周りにたくさん見学者がいる状況だったので、純粋にボクサーとして凄いなと感じました」と、大スターらしい風情に大いなる刺激を受けた様子だ。

父・斉トレーナー(右)、兄・亮明(左)と共に

 帰国した田中は、改めて過去最強とも言われるゴンザレスとの一戦について「相手はとてもスピードがあるが、スピードは自分の武器でもある。今回はその武器により一層磨きをかけて、圧倒的なスピードを見せたいと」と得意のスピードで相手を圧倒することを宣言。また、「兄と久々に練習でき、互いにとって充実した日々を重ねられた。結果に結びつけたい」と家族のサポートに勝利で報いることを誓った。

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