【ボクシング】京口紘人を苦しめたムエタイ王者ナコーン「判定で負けたとは思ってない」採点を分析
6月19日(水)千葉・幕張メッセ イベントホールで行われた『WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ』において、王者・京口紘人(25=ワタナベ)がムエタイ・ルンピニースタジアムでもミニフライとライトフライ級で王者に就いた実績がある挑戦者タナワット・ナコーン(26=タイ/同級10位)を判定3-0で下し、初防衛に成功した。
判定は117-112が1名、117-111が2名と大きくポイントが開いたが、打たれ強いナコーンを倒しきれず京口は宣言していた4R KOを実現することはできなかった。
京口は試合後「独特な巧さを対戦してみて感じた。何発か当てた感触はあったけど、相手が思った以上にやりづらいボクシングを展開して、自分のボクシングができなかった。判定は安心していたけど、あの内容ではライトフライ級で一番とは言えない」反省。
ナコーンは試合後の囲み会見で
「このような大きな試合ができたことに感謝しています」と感謝を述べ、判定で負けたことについては「判定について私は負けたとは思っていないがジャッジの判断なので仕方ない」と試合内容では負けてはいないと100戦練磨のムエタイ戦士は口にした。
京口のパンチをうまくかわし何度も空振させたディフェンステクニックは素晴らしいものがあった。
また、試合中の不敵な笑みや、距離を取り両手を広げて軽快なダンスステップを見せるパフォーマンスなどムエタイ戦士らしい態度を見せていたが、10Rや最終Rなど京口のパンチが効いてダメージが一瞬足に来る場面もあった。逆に京口にはそこまでのダメージを与えたシーンは見られなかった。
しかし、ジャッジの3人が採点表を見ると1人でもナコーンに上げたラウンドは全部で7R。3R=2人、4R=2人、5R=1人、7R=1人、9R=1人、11R=1人、12R=2人。
この7つのラウンドを仮に3人のジャッジがとっていたならナコーンが勝ちとなるので、ナコーンが「判定で負けたと思ってない」と自身がつけた採点で思うのは、あながち間違ってはいないだろう。
17年9月にプロボクシングに転向し11勝(5KO)無敗と連勝街道を突き進んできたが初黒星。先月からムエタイにも復帰したとも伝えられ、再びムエタイのリング名「サターンムアンレック」で試合に挑む。今後のムエタイ及びボクシングでの活躍にも期待される。
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