【RIZIN】「格闘技と結ばれ彼氏と別れた」前澤智、全人生を懸けると宣言
7月8日(月)目黒区のウェスティンホテル東京にてRIZIN.17、RIZIN.18の合同公開記者会見が行われ、2大会に出場予定のファイター18名が集結。それぞれが意気込みを語った。
7月28日(日)さいたまスーパーアリーナにて開催される『RIZIN.17』で、現ROAD FC女子アトム級王者ハム・ソヒ(32=韓国/TEAM MAD)との“日韓女王対決”に臨む現DEEP JEWELSアトム級王者の前澤智(31=リバーサルジム立川ALPHA)はベルトを肩に、シックな黒のミニとジャケットスタイルで登壇した。
前澤智は柔道をバックボーンとし、寝技強化で始めたブラジリアン柔術がきっかけでMMAの道へ。2012年にJEWELSでプロデビューを果たした。16年にはMMA道を追求すべく青森から上京、金原正徳の元で飛躍的な成長を遂げると、18年12月、これまで2戦2敗の黒部三奈から3度目の正直で判定勝利をあげ、悲願のDEEP JEWELSアトム級王座を獲得した。
今年3月の『DEEP JEWELS 23』では浅倉カンナ(パラエストラ松戸)に判定で敗れたが、開会式では全選手を代表して「女性が格闘家として生きていける世の中になりますように」とあいさつするなど、格闘技への思いは人一倍熱いものがある。
対するハム・ソヒは韓国女子格闘技のパイオニア的存在。今回がRIZIN初参戦だが日本とは縁が深い。アマチュア時代にキックや散打で活躍、07年2月に初来日を果たすと、当時のDEEP女王の渡辺久江にいきなり判定で完勝。その後も藤井惠、辻結花、MIKU、浜崎朱加ら日本の女子トップファイターと次々に対戦し、2013年にはDEEP JEWELSフェザー級(-48kg)王座を戴冠した。
翌年にはUFCに参戦。3戦1勝2敗の戦績を残したが、うち1戦では「UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト」を受賞している。17年6月には主戦場を韓国の『ROAD FC』に移し、初代女子アトム級王座を獲得。12月の初防衛戦では『RIZIN.16』で浜崎と競り合った現Invicta王者ジン・ユ・フレイ(米国)と対戦。強烈なパンチで1RKO勝利をあげている。
18名のトップバッターでマイクを握った前澤は「このような大舞台のチャンスをいただきRIZIN、DEEP JEWELS関係者の皆さん、ありがとうございます」と感謝を述べたあと「DEEP JEWELSの歴代チャンピオンの中では一番小さい私(150cm)だけど、気持ちは大きいと思う。世界ランク2位のハム・ソヒ選手を倒して、さいたまスーパーアリーナを盛り上げたい。MMAの“A”はアート。自分の芸術、格闘技を表現して女性の格闘家の未来のために貢献できるよう試合をしたい」と熱く語った。
また初出場のRIZINに何を懸けて戦うかを問われると、「私は一途で、格闘技と結ばれたこともあってベルトを取ったあと彼氏と別れてしまいました」と、すでにかなりの物を投げ打っていることを茶目っ気たっぷりに告白。「スベっちゃいましたね」と照れつつ、RIZIN出場に懸ける思いについて「女性は格闘技の中でまだまだ男性に劣っている部分もあるというが、自分は劣っていないと思うし今回も盛り上がる試合ができると思う。性別とか、私でいえば身長などのハンディとか、すべてを超えて練習をしている。365日、24時間格闘家として生きている、その全人生を懸けてRIZINで闘います」と、最後まで熱く語った。
そのエネルギーをハム・ソヒにぶつけ、大番狂わせを起こすことはできるか? 女子軽量級注目の一戦だ。
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