【RIZIN】前澤智、確定申告で心ない言葉受け「女子格闘技で稼いで自立したい」
7月28日(日)埼玉・さいたまスーパーアリーナにて開催の『RIZIN.17』に出場する、DEEP JEWELSアトム級王者・前澤智(31=リバーサルジム立川ALPHA)。前澤は韓国女子格闘技のパイオニアで、ROAD FC女子アトム級王者のハム・ソヒ(32=韓国/TEAM MAD)と対戦する。
カード発表の会見では「女性は格闘技の中でまだまだ男性に劣っている部分もあるというけど、自分は劣っていないと思うし今回も盛り上がる試合ができると思う」と熱く語った前澤。
公開練習後のインタビューでは、その思いを詳しく聞いた。前澤は「よく言われるのが、上京してきて(地元の)青森でやっていた仕事など色んなものを犠牲にしてやっててえらいね、というもの。確かに『厳しい環境で格闘技をやりたい』と、一旦リセットして練習環境を1から構築してきました。でも犠牲にしている気はなく、自分で選んでしているんです」と言う。
さらに「格闘技やってるだけで”男っぽい”と見られたり、性別を比べられるのが多かった気がします。『格闘技みたいな野蛮なことをしていると、婚期がが遠のくぞ』と言われたり。それはまあ…そうだったのかな」と笑いながらも、世間の視線に違和感を感じていたという。
現在は東京郊外に、家賃3万5千円の部屋に暮らしているという前澤。「ジムのインストラクターをして、ファイトマネーで生活しています」と言う。
ある時、確定申告で役所にファイトマネーの申請をしに行ったことがある。「係の方に『こんな給与でやってんの』って結構言われて。格闘技という職業に対して、分かっていなかった方だと思うのですが『割に合わない仕事だね』『そんな小さい身体でやれんの』『あれってガチなの』などと言われたことが悔しくて。好きでやってるから悔しがる必要も無かったのかもしれませんが、つらかったですね」と振り返る。
「知名度があって、皆が格闘技のことを知ってもらえればと思いました。そう言われてしまったのは、自分の実力不足かもしれませんが」と自分がもっと格闘技を広められればと言う。
続けて「女性が格闘技でお金を稼ぐことも自立の一つ。成功例の一つになりたい。犠牲という形でなく、やりたいことも自分が求めているのも、手に入れられるように今は頑張っています。そういう姿をリングで見せられることで『私も頑張ろうかな』というメッセージを伝えたい」と、頑張る女性たちに見てほしいと言う。
”日本社会の女性像”に立ち向かう身長150センチの女王は7月28日、韓国の最強女王に挑む。
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