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【世界柔道】100kg超級優勝のクルパレク、目標は最強リネール倒し真の王者になること

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2019/09/01(日)UP

100kg超級で原沢を破り優勝したルーカス・クルパレク

 8月31日(土)、日本武道館において世界柔道選手権・東京大会の7日目が行われた。
 100kg超級では16年のリオ五輪100kg級 金メダリストのルーカス・クルパレク(28=チェコ)が原沢久喜(はらさわ・ひさよし/27=百五銀行)を延長戦で破り、14年の世界選手権に続き2度目の優勝を手にした。

 クルパレクは試合後の会見で原沢は強く素晴らしい選手で集中力を切らさないように精一杯戦ったと勝因を述べたが、100kg超級で欠場した絶対王者の五輪2連覇、世界選手権8連覇中のテディ・リネール(30=フランス)についても言及した。

100kg超の原沢を持ち上げるクルパレクのパワーある裏投げ。ポイントにはならなかったが、頭から落ちた原沢は頭を抱えしばらく立ち上がれなかった。

「リネール選手が出場しない世界選手権で勝っても私の目標が全て達成できたわけではないということを念頭に置いて戦って来た。彼を倒せないと言うことは世界チャンピオンではないと自分では認識しており、彼と決勝で対戦できるよう楽しみにしている」と語った。

 身長2m4cm、体重124kgと怪物並みの体格とパワーを持つ不動の王者リネールに、リオ五輪で原沢が接戦を演じた。指導1の差でリネールに軍配が上がるも決して超えられない壁では無かった。来年の東京五輪では100kg超級で3大会連続の金メダルを目指して来るだろう。そのリネールの首をクルパレクは取ることはできるか。

リオ五輪で優勝したリネール(左から二人目)。左はもう一歩届かず銀メダルとなった原沢

 クルパレクは昨日8月31日の世界選手権では初戦となる2回戦と3回戦を一本勝ち、準々決勝は相手の反則により勝利したが、準決勝でも一本勝ちで決勝まで勝ち上がった。原沢との決勝ではアグレッシブに攻め続けるも延長に。延長でお互い指導2で、崖っぷちに。最後は消極的姿勢で原沢は指導3となりクルパレクの反則勝ちとなった。

♢テディ・リネール(30=フランス)2007年の世界選手権において男子では史上最年少の18歳で王者に。この2007年大会より世界選手権10大会連続優勝、100kg超級8連覇中。身長204cm、体重129kg。愛称はテディ・ベア。得意技は大外刈、内股、隅返。米総合格闘技団体『UFC』から25億円の参戦オファーがあったが断っている。

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