【世界柔道】大野将平が圧倒的な強さを見せオール一本で金メダル
8月27日(火)、日本武道館において世界柔道選手権・東京大会の3日目が行われた。
男子73㎏級はリオオリンピック金メダリストの大野将平(27=旭化成)が登場。常に一本を狙う豪快な柔道で、今大会でも圧倒的な強さを見せて勝ち上がってきた。
準決勝では去年の世界選手権の団体戦決勝で敗れたデニス・ヤルツェフ(28=ロシア)と対戦し、序盤から内股で攻め続けると、巴投げで技あり、そのまま袈裟固めに移行し技ありを追加し合わせ技一本。オール一本で決勝へと駒を進めた。
対するはリオオリンピックの決勝で金メダルを争ったルスタム・オルジョフ(27=アゼルバイジャン)。リオでは大野が小内巻き込みで一本勝ち、その後の対戦でも大野が勝利し、これまで戦績は大野の4勝0敗。世界選手権で3度目の金メダルに期待がかかる。
ケンカ四つの二人。序盤はガッチリと組合い、互いに足技を仕掛ける、そして大野は得意の内股。オルジョフは1度目は何とかしのいだが、2度目の内股で宙に浮かされる。しかしこれは待ての後。
そして再開後、大野が3度目の内股。今度はオルジョフを完全に背中から叩きつけ一本。オール一本勝利というケタ違いの強さを見せて大野が3度目の金メダルを獲得した。
試合後のインタビューで大野は、優勝のプレッシャーについて聞かれ「自国開催でオリンピック前年、色んなプレッシャーがかかって、多くの皆さんがこの武道館やテレビで見てくださっている。色んなものを力に変える作業が難しかったと感じています」と語り、「『大野は優勝するだろう』というような周りの声が自分にとって一番の敵でしたし、そこに甘んじずマイペースを貫いてやれたこと、それが今日の勝ちに繋がったのかなと思います」と勝因となった自身のメンタルについて話した。
そして来年の東京オリンピックについては「自分自身、周りが思っているほど(オリンピック)2連覇というのは簡単ではない。だからこそ今日の勝ちというのは忘れて、また来年もう一度この武道館で(表彰台の)一番高いところに登れるように天理大学の道場で稽古したいと思います」とコメント。世界一の称号を取ってなお気を引き締めた。
頭一つ抜けた実力を見せつけた大野。東京オリンピックでも金メダル筆頭として期待が高まる。
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