【RISE】志朗、那須川との”仕上がり対決”に「自分の勝ち」と自信、勝負の鍵はディフェンスにあり
9月16日(月・祝)幕張メッセ・イベントホールで開催される『RISE WORLD SERIES 2019 Final Round』で-58kg級トーナメント決勝に臨むISKAムエタイ世界バンタム級王者・志朗(26=BeWELLキックボクシングジム)が、7日都内で公開練習を行った。
スピードのあるシャドーを1ラウンド披露の後、力を入れているというボクシングテクニックを中心としたミット打ちを行った志朗。回転の良い連打とパワーのある右ストレートでジム内に快音を響かせた。
この一戦に向け、ボクシングテクニックの向上に力を入れてきた志朗は、「日本チャンピオンクラスともできたし、2~3人のボクサーともやった」と充実した対人練習を行えたという。さらに「空手家とも練習し、話もできた」という志朗。那須川を「すべての競技が融合した選手」と評価しているため、ボクシングだけでなく様々な打撃のエッセンスを取り入れてきたという。
攻撃面だけでなく、意識はディフェンス面にも向く。決勝を争う那須川天心(21=TARGET/Cygames)に対抗する鍵の一つに「ディフェンス能力」を挙げた志朗。那須川がスアキム戦で見せた胴回し回転蹴りを引き合いに出し「ムエタイ選手はああいう技に弱いイメージがある。自分もムエタイのタイプなので、3ラウンド集中しないとダメ」と、ムエタイにない技にも注意を払う意識を見せた。
試合前の追い込みは公開練習日で最後という志朗はコンディションの調整も順調。インスタグラム上で志朗と那須川の両名が体の仕上がり具合を公開し、RISEの淵脇氏が「仕上がってる対決」と写真を並べたことについて、「自分の勝ちだな」と笑顔を見せた。
減量は残り1kgまで来ているといい、計量直前で体内の水分量を減らす「水抜き」は行わずに計量に臨むという志朗。那須川も水抜きはせずに体脂肪を落としてスピードを上げると明言しており、「自分も体脂肪を削ってスピードを活かさないとだめ」とスピードを重視する調整を進めたことを明かした。
調整の順調さを含め、志朗からは精神的な余裕がうかがえた。ここ10年負けていないというサウスポーとの対戦で相性にも自信あり。さらに「彼(那須川)は派手な技で倒さないと周囲が納得しない。自分は勝てばいいし、勝ったときに得られるものも大きい」とプレッシャーの質の面からも精神的に優位となる材料が多いことを挙げた。
先週の土曜日に、志朗と那須川を指導する永末ニック貴之氏のもとでベンチプレス対決を行ったことを明かし、那須川に勝利したことを笑顔で話すほど、リラックスした状態をキープできているようだ。
開幕当初は「日本人を勝たせるつもりがない」と評したトーナメントで迎えた日本人対決。下馬評では那須川有利の声も大きい中、自分のベストで臨む準備を進める志朗。運命をかけた大一番へ向け「16日は格闘技界を変えたいと思います」と力強く決意を語った。
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