【パンクラス】藤野恵実が割れた腹筋で計量パス、”無冠の女帝”返上なるか
12月8日(日)東京・スタジオコーストにて開催される『PANCRASE 311』の前日計量が、7日都内にて行われた。
メインイベント女子ストロー級の暫定王者決定戦に出場する同級1位・藤野恵実(39=FIGHT FARM)、チャン・ヒョンジ(25=韓国)が共に計量に臨み、両者ともに52.15kgで計量をパス。明日の決戦を迎えることとなった。
藤野はキャリア15年の中で『DEEP JEWELS』やその前身である『JEWELS』、アメリカのMMAイベント『World Series of Fighting』などで王座に挑戦しながらも惜しくも敗北。その強さと実績から”無冠の女帝”の異名を持つが、いよいよその称号を脱ぎ捨てるチャンスに王手をかける。藤野は計量を終え「今は試合を迎えるまでがプレッシャーだったので、明日試合できる状況になれたことがよかったなと思います」と安堵の表情を見せた。
長いキャリアを積み重ねてきた藤野は、この間に得たものを2つ挙げた。1つ目は経験。「準備も何回もやっているから、大体のことは想定できる」とトラブル対応に自信。体調管理面でも、これまでのキャリアの中で体作りに向けて行ったことをデータとして記録しているといい、「何を食べて何キロ落としたか、夏場と冬場の汗の出方、何をやったら負担なく体重が落ちるか、季節ごとのデータもある」と他人にはまねできない”藤野データベース”が常に万全の準備をもたらしている。
前回9月の試合では対戦相手のエジナ・トラキナスの右手首骨折により勝ち上がった藤野。「藤野の顔面の強さが手首を折った」と噂されたが、藤野は「眼窩底骨折はしたことがないし、ケガで試合を飛ばしたことがない」と無類の頑丈さを告白。その頑丈さもまた知識と経験に支えられてる部分も大きいだろう。
もう1つは仲間。「長くやっていると、(戦うのが)自分のためだけじゃなくなってきた」という藤野は、いつの間にか見てくれる人が増え、仲間も増え、支えてくれる人も増えたと振り返る。つながりを広げた秘訣は「練習して飲みに行っただけ」とおどけた藤野は、「沈みそうになったところをみんなで支えてくれる」とありのままの藤野に惹かれ集まった周囲に支えられて戦いに臨めることに感謝の気持ちを表し、「格闘技ってすごいな」と、自らの人生そのものともいえる格闘技という存在に改めて感嘆した。
明日の一戦に向けて用意した新技や対策について聞かれると「特に準備していません。今までやってきた自分にそれなりに自信を持っているので、それを出したいと思うだけ」と答えた藤野。
ABEMAの企画で作成された「#フジノこっちおいでよ」のトレーラー映像では、浜崎朱加(RIZIN)、吉田実代(ボクシング)、紅絹(RISE)の女子3王者が手招きをしていた。勝利し王者となった後の祝勝会は、「浜ちゃん(浜崎朱加)も実代ちゃん(吉田実代)も大晦日に試合を控えているので、とりあえず紅絹を捕まえます」という。盟友であり飲み仲間でもあるという彼女たちに並ぶための戦いの後には、最高の勝利の美酒が待っている。
<計量結果>
▼メインイベント 第9試合 ストロー級 5分5R
藤野恵実(FIGHT FARM) →52.15kg
vs
チャン・ヒョンジ(韓国/THE SSEJIN) →52.15kg
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