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【ボクシング】村田諒太、暫定王座の存在とプロ論を語る

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2019/12/13(金)UP

村田が暫定王座について、そしてプロ論を語った

 1223日(月) に横浜アリーナで初防衛戦を行うWBA世界ミドル級王者の村田諒太(33=帝拳)が都内ジムにて公開練習を行った。

 公開練習前の記者会見では、現在村田は正規王者にあるが、127日(現地時間)に米ニューヨーク・バークレイズセンターにおいて行われた、WBA世界ミドル級暫定王座決定戦で同級1位クリス・ユーバンク・ジュニア(30=イギリス)がTKO勝利し、新たな暫定王者が誕生したことで、自身のベルトの価値についてどう思っているのかという質問が飛んだ。WBAのミドル級はこれまでスーパー王者のサウル“カネロ”アルバレス(29=メキシコ)、正規王者の村田のみだったが、新たに暫定王者としてユーバンクが加わり世界王者が3人となった。

多くの報道陣を前に質問に答える村田涼太

 それに対して村田は「興行の世界ですから。暫定とか出てくるのは仕方のないことで、これは流れであって今に始まった事ではないですよね。僕が止められるわけでもないし。今はもう、そこに関しての意識はないですね。与えられた試合があってそれをこなす。それが価値があるということなら」と外部的に評価され、試合が組まれればそれをこなしていくという。

 続いて村田は自身のプロ論について言及「プロというのは何かというとニーズ(需要)だと思うんですね。そのニーズがあるのであればやるだけ。アマチュアは大会に参加すればニーズがなくても試合ができる。プロは何が違うかというとお客様からのニーズ。だから海外など世界的にニーズがあるのであればもちろんやりたいです」と語った。

試合さながらの迫力あるスパーリングを行なった

 今回対戦するWBO同級1位、WBAでは同級9位のスティーブン・バトラー(24=カナダ)戦と今後見据える目標についても「この試合に集中するること。東京ドームを目指すとか、大きな目標を追いかけると足もとが見えなくなる。そこは考えずしっかりこの試合に集中したい。皆さんに喜んでもらえる試合をしたい」と、一戦一戦プロとしての戦いに集中していくと語った。

 その後、公開練習に入った村田はミットで力強い連打を見せ、スパーリングでは1階級上のスーパーミドル級を主戦場にするアイザイア・スティーン(23=米国)に対し圧力をかけコーナーに詰め試合さながらの打ち合いを見せた。

182cmの村田と並ぶバドラー(10月16日)

 バトラーは、20143月に1R TKO勝利でプロデビュー。3028勝(24KO11分でKO86%を誇るハードパンチャー。

 主なタイトルは16年にIBF北米スーパーウエルター級王座、今年5月にWBCインターナショナルミドル級王座などを獲得。アグレッシブファイターで動きが柔らかくスピードのあるパンチを次々と出すことから「BANG BANG」との異名を取る。直近の試合は今年926日にカナダでポール・ヴァレンズエラ(メキシコ)に1R KO勝利を果たしている。

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