2019/12/16（月）UP
（最終更新：2019/12/17 07:55）

64kg級トーナメント1回戦でバズーカ（左）vs橋本（右）の激戦必至の一戦が決定

　2020年2月11日（火・祝）東京・大田区総合体育館にて開催される『KNOCK OUT CHAMPIONSHIP.1』。本大会の目玉として行われる『無法島Presents KNOCK OUT 64kg GRAND PRIX』のトーナメント抽選会が15日に都内で行われ、1回戦4組のカードが決定した。

　1回戦第1試合で対戦が決定したのはMA日本スーパーライト級王者・バズーカ巧樹（菅原道場）vs第2代INNOVATIONライト級王者・橋本悟（橋本道場）。バズーカはその名の通りの相手を粉砕するかのような、強烈なパンチ力を武器にKOを狙うファイター。対する橋本も”激闘大魔神”の異名の通り、相手を問わず真っ向から打ち合いなぎ倒すハードヒッターだ。

引退を匂わせる橋本（左）は、決勝の相手に同門の与座か10月に敗北した鈴木（右）を希望

　バズーカは本トーナメント参加者の中で最も優れているポイントを「相手を一番殺しに行くこと」と答え早くも臨戦態勢。トーナメント後の展望を問われるも「特に目標もなく、目の前の相手をぶっ倒す」とひたすらに戦いを求める気概を見せた。

　橋本はデビューから約10年の間に40戦を超える激闘を繰り広げてきた。どんな相手にも退かずに真っ向勝負を続けてきたが、最近の橋本の口からは引退に関わる発言も聞かれるようになった。今回も「いつも最後になるかなと思いながらやっています。ここで優勝したら燃え尽きて引退もあるのかな」と、最後の戦いになる可能性を示唆。決勝に上がってくる相手の予想も「希望としては（与座）優貴か（鈴木）千裕君です」と、期待をかける橋本道場の後輩と、今年10月に1RKO負けを喫したKNOCK OUTのホープの、どちらでもエンディングにふさわしいと言わんばかりの相手の名を挙げ、決勝に向けたドラマを盛り上げた。

REBELS王者・丹羽（左）が九州の無敗ホープ・古村（右）と対戦

　1回戦第2試合も注目のカードに決定。REBELS63kg級王者・丹羽圭介（TEAMニワールド）と15戦無敗の九州のホープ・古村匡平（FURUMURA-GYM）が対戦する。丹羽は独自の世界観「ニワールド」と、オリジナルのリズムで表現される戦闘スタイル「無双ビート」を武器に今年3月REBELS王座を獲得。12月には新日本キックのリングで勝次と大激闘を演じ僅差判定で敗れたものの、目に傷を負いながらも一歩も引かない戦いを見せ評価を高めた。対する古村はタイのアマチュアムエタイ世界大会で金メダルを獲得し、ラジャダムナンでも勝利したムエタイエリート。これまで15戦し14勝1分と未だ負け知らず。未知の強豪としてKNOCK OUTのリングに上がる。

12月に新日本のリングで勝次（左）と激闘を見せた丹羽（右）はベルトを手土産の再戦を目指す

　丹羽は「無双ビートの変化形、無法ビートを3回使って優勝」と早くも世界観全開。「KNOCK OUTのベルトを巻いて、REBELSのベルトも防衛して、勝次選手ともう一度やりたいです」と、ベルトを先日敗北した勝次とのリベンジ戦に向けた手土産にすると宣言した。

　対する古村も「無敗のままKNOCK OUTチャンピオンになって、最終的にラジャダムナンのチャンピオンにも無敗のままなりたい」と大胆な優勝宣言。トーナメントメンバー全員に対しても「スピード、パワー、テクニック、首相撲の全てで勝っている」と、眼中にないとすら取れる発言。1回戦でどんな強さを見せるのか、大いに期待をあおって見せた。

　本トーナメントは現在ヤングアニマル誌上で連載中のマンガ「無法島」とコラボした1dayトーナメント。立会人として出席した作者の森恒二氏は「豪華なメンバーが選ばれ、展開が読めないまさにサバイバルといえるトーナメントになったと思います。攻撃力がある選手ばかりなのでKO決着となる激しい試合を楽しみにしたい」と、熱心なキックボクシングフリークとしてファンの気持ちを代弁し、出場選手にエールを送った。

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