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【ボクシング】TKO勝利で初防衛の村田諒太、リアルなマッチメイク願いの真意

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2019/12/24(火)UP

今日の勝利で初防衛や勝利者賞の1千万円などを獲得した村田が持論を語っていく

 12月23日(月)、同級8位スティーブン・バトラー(23=カナダ)から5回TKO勝ちを収め、WBA世界ミドル級王座の初防衛に成功した村田諒太(33=帝拳)が試合後、会場・横浜アリーナの控室で囲み会見を行った。

「予想以上にバトラーのパンチは硬かった」と左目周辺を腫らし会見に臨んだ村田。

 試合前の意識として「控え室ですごく調子が良かったので自分の中で“これは今日は早く終わるんじゃないか”という期待があったけど、前半は狙いすぎて力んでいた。控室で調子がいい時は往々にして本番でいい結果を出せないので、かつてのそういった失敗を繰り返さないように気をつけようと思っていた」と相変わらずの完璧な用意周到タイプを目指すように村田が会見で語っていく。

村田の右フックがヒットし、バトラーがぐらつく

「前の試合でいい内容だったので、その影響で今回も早く終わらせたい、倒したいという気持ちがどこかで出ていたと思う。そこはある意味反省している、仕方ないことだとも思う」

 年明けの1月12日には34歳。コンディショニングもファイトスタイルも確立し、今さら大幅に変える必要はないでしょうと円熟期を自覚する。

「バトラーのパンチは予想以上に硬かった」と振り返る村田の左目周辺は腫れていた

 試合後、村田は「井上尚弥の試合を見て思ったでしょうが、リアルな試合を見たいと思うんですよ。なので(本田)会長、リアルな試合(マッチメイク)をお願いします」と発言したことについて「ライトなファンはWBA世界タイトルを防衛しただけで満足してもらえると思うけど、今のボクシングは何が最強なのかよく分からないじゃないですか。そういう中で、尚ちゃん(井上尚弥)がWBSSみたいな最強を決めるイベントで、ヘビーなファンを唸らせた。自分もそうしたい気持ちはあるし、それに怖いという気持ちもある」と正直に語ってみせた。

”カネロ”アルバレス(getty/efight)

 世界ミドル級王者には、村田は現在WBA世界ミドル級の正規王者だが、その上にスーパー王者のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がいる。アルバレスはWBCの正規王者の上のフランチャイズチャンピオンでもある。WBC正規王者はジャーモール・チャーロ(米国)、またIBF世界ミドル級王者で元3団体王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)、WBO王者のデメトリアス・アンドラーデ(米国)などが来年の対戦候補として挙がると見られており、リアルな相手は果たして誰になるのか期待される。

 

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