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【ボクシング】井上尚弥、村田諒太の“リアル”発言に、団体枠を越え「ファンは誰が最も強いかが見たい」

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2019/12/23(月)UP

井上がトリプル世界戦の後で囲み取材に応じた(写真は11月WBSS決勝の調印式の時)

 12月23日(月)神奈川・横浜アリーナで『WBA世界ミドル級タイトルマッチ』が行われ、王者・村田諒太(33=帝拳)が挑戦者の同級8位スティーブン・バトラー(24=カナダ)を5R2分45秒KOで下し、初防衛を果たした。

 試合後、井上尚弥(26=大橋)のWBSSでの活躍を例に出し「井上尚弥の試合を見て思ったでしょうが、リアルな試合を見たいと思うんですよ。なので(本田)会長、リアルな試合をお願いします」

 それを受けて、村田の試合後に囲み取材に応じた。

得意の右で何度もバトラーをぐらつかせた村田

「ひと昔前なら”今日の防衛戦”で良かったんです。でも、やっぱりリアルを追求するという方向に変わってきたから嬉しいです。4団体ある中なので。ボクシングが熱くなってきているとは思います。WBCとWBAの2団体だった時は、その1つの団体の価値は高かったのですが、今は4団体ある中で誰が強いか分からせていかないと、ボクシング人気も上がっていかないと思う」と団体の中でもっとも強い王者同士がリアルに戦い、誰が一番強いかを証明していくことが必要と語った。
 11月のWBSSは4団体のバンタム級でもっとも強い選手を決めた大会だった。この決勝で井上はドネアに勝利し優勝している。

最強挑戦者との評価もあったバトラー(右)だが、村田は5Rに左フックでKO勝ちを収めた

「ボクシングが好きで見ているお客さんは、強い者同士がやるのを見たいわけで、だからこそ大きい会場でやるわけで。テレビで観てていいや、と思われたらダメなんです」と付け加えた。

 村田は現在WBA世界ミドル級の正規王者だが、その上にスーパー王者のサウル“カネロ”アルバレス(メキシコ)がいる。またIBF世界ミドル級王者で元3団体王者のゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)も、来年の対戦候補として挙がると見られており、リアルな相手は果たして誰になるのか期待される。

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