【ボクシング】田中恒成がダウン応酬の「前回の反省生かす」一発ある挑戦者は「明日が楽しみ」
12月31日(火)大田区総合体育館で行われるプロボクシングトリプル世界戦の前日計量が30日、都内にて行われ、『WBO世界フライ級タイトルマッチ』で3度目の防衛戦に挑む王者・田中恒成(24=畑中)はリミットの50.8kg、挑戦者で同級10位の挑戦者ウラン・トロハツ(26=中国)も同じくリミットの50.8kgでパスした。
田中は計量後の会見で、相手に陣営に聞こえるかのように大きめの声で中国語で何やら話し始めると田中は、「ここに通訳がいないので自分で訳していいですか?(笑) 私は田中恒成です。大学では中国語の勉強をしました。明日は全力尽くします」と自身で意気込みを訳した。
中国語で話すことはつい先ほど考えたといい「スマホ見てたのはそのためです。大学で(第2外国語の)中国語は落として、結果3年やりました。やっと3年の結果を出すことができました」と記者陣を笑わせた。
明日の一戦に向け「いい仕上がりなので明日は自信もって臨み、気持ち良く締めたい」と決意を述べた田中。
挑戦者トロハツに対しては、調印式で見たときは「身長も僕より大きいと思ったら小さかった」と語っていたが、今回、計量で相手の肉体を見て「頑丈で力強いと思う」と評価した。
トロハツはフック、アッパーが強い一発のある選手で、今年3月に山内涼太(角海老宝石)にダウンを奪う判定勝利でWBAの地域タイトルでもあるWBAインターナショナルフライ級王座を獲得。今年10月には上海で田中公士(三迫ジム)を5回TKOで勝利し2度目の防衛を果たしている。
一発があるトロハツに「前回の反省を生かす」とダウンの応酬となってしまった前戦を生かすと語った。しかし「その場その場の対応もあるし、そこは好きにやります」と語り会場を後にした。
一方、トロハツは、田中の中国語の挨拶は聞こえなかったと言い、明日にでも中国語で話しをしたいと語った。
トロハツのトレーナーは村田諒太(帝拳)と世界戦を戦ったアッサン・エンダム(フランス)らトッププロ、アマを育てたペドロ・ディアス(キューバ)だ。6週間前からトロハツのトレーナーを務めており、トロハツは「彼によって、たくさんの変化をもたらしています」と仕上がりに自信。勝てば新疆(しんきょう)ウイグル自治区では初の世界王者となる。
「明日が楽しみだし、勝利が得られたらすごく嬉しいと思う。カザフ族の思いも背負っている」とウイグル自治区でもカザフスタン側のカザフ族のトロハツは自身の種族のためにも明日の一戦に臨む。
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