【ボクシング】木村翔が元WBO王者を相手に再起戦、ゾウとの再戦案も
1月5日(日)、中国・上海で行われた記者発表イベントの一幕として、同国ボクシング界で抜群のカリスマ性を誇る元WBO世界フライ級王者・木村翔(31)が登場。2月15日、フィリピンのマニラで元WBOミニマム級王者のメルリト・サビージョ(35=フィリピン)を相手に再起戦を行うことを発表した。
2017年7月に中国のスーパースターである当時のWBO世界フライ級王者ゾウ・シミン(中国)に大番狂わせの11ラウンドTKO勝ちを収め、地道なアルバイト生活から劇的に世界王座を勝ち取った「日本のロッキー」として中国ボクシング界で尊敬されるようになった木村。2018年9月、田中恒成(畑中)に王座を奪われ、昨年5月にWBA世界ライトフライ級タイトルマッチで王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)に判定で敗れても、多くの根強いファンが木村の進退を気にしていた。
木村はカニサレス戦後、新型格闘技イベント『マスファイト』の創始者であるトニー・チェン氏を頼って、中国・珠海に滞在していたと言う。「ボクシングジムの設備も恵まれているし、近所に日本料理屋もあるから、不自由なく練習できていた」と感謝するこの街と、そこでトレーナーとして雇われていたジョベン・ジョルダ氏がフィリピン人であることから「中国とフィリピンを行ったり来たりしていた」と木村は振り返る。
トニー氏は今回の会見で、「マスファイトで(ゾウ)シミンと再戦したらいいじゃないか」と誘い、木村も「ボクシング・ルールならば」とまんざらでもない様子だが、仮に破格のファイトマネーが用意され、長く引退状態のシミンが承諾したとしても、二つ返事でこの試合に臨むわけにはいかないだろう。
木村には昨年いっぱいで休会となった以前の所属先、青木ボクシングジムへのこだわりが強く、何より日本で戦いたい気持ちもあるという。しかしマスファイトでボクシング・ルールで戦うことは、日本プロボクシング協会と日本ボクシングコミッションが共同宣言している「非ボクシングイベントに関与しない」に抵触することになってしまう。
異なる文化を持った日本と中国のボクシング界の狭間で、引っ張りだこになっている木村。なお、旧・青木ジムにはReason大貴ジムが『DANGAN AOKI』に改称して移転。1月6日からオープンする中で、木村を受け入れる姿勢を示している。
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