那須川天心、トレーナーから「身体能力は並」と宣告も、勝ち続ける理由
2月15日(土)、TOKYO FMのラジオ番組『TOYOTA Athlete Beat』 にRISE世界フェザー級王者・那須川天心(21)が出演。強い男は限界の中で何を選択しているかをテーマにメイウェザー戦や江幡塁戦のエピソード、勝ち続ける秘訣などを語った。
まず、元ボクシング世界5階級王者のメイウェザー戦が決まったエピソードについては「格闘技のこととか、普段からのこととか、父に説教されてへこんでいたときに、父から『そういえばお前、メイウェザーとやるか』と言われ意外すぎて驚き『やる機会があったらやりたい』と言ってそれで決まりました」と、本当に無いチャンスだと思い、考えずに気持ちでOKしたと言う。
すると直前になって、もしキックを一発蹴ったら罰金約5億5千万という話になった。このことについて「もう少し期間があれば、クラウドファンディングでお金集めて蹴って1発KOかと思いました」と笑うが、「自分に不利なルールでしか無い試合でした。リングに上がってみてめちゃめちゃ(身体が)大きく怖かった。パンチも今まで食らったことがない重さ。体重差もあると思いますが、やりながら勉強になった。いい経験になりました。得たものしかない。悔しいのもあり、当日はくっそーとなりましたが、次の日からケロッとした」と全て前向きに糧としたと語った。
そして昨年末のWKBA世界スーパーバンタム級王者・江幡塁戦に関しては「キックボクシング界から相当強いという選手だった。危ないのではないかと言われていたので、圧倒的に差をつけたいなと思い、1Rから狙って行った」と語った。結果、1RでKO勝利。
プロ公式戦無敗を続ける那須川は、その強さの秘訣を聞かれると「試合は何も考えない。意識するのは練習。考えちゃうと0コンマ何秒か遅くなってしまう。普段から無意識でできるくらい練習で植え付ける。パンチの打ち方、戻し方、姿勢、相手の攻撃をどう読むかなどを意識してやっていますが、2週間から1ヶ月それを意識して練習していると、人はあるとき無意識で出来るようになります」と意識する練習と無意識の試合であると語った。
「僕は天才とか言われたりするけどフィジカルトレーナーには『身体能力は並』と言われます」と意外な発言。その中で強さの秘訣のもうひとつの答えに「試合中は無いけど、試合前の恐怖心があります。勝つために何をしようと常に考えて練習していて、そこで補っているというか、そこは人より優れている部分かなと思う」怖さを補うために練習を工夫し集中するのだと語った。
更に「常識の範囲内のことはしたくはない。みんなが持っている常識を覆したい。人が決めたものはあまり好きじゃないです。僕はスタイルはキックボクシングですが、それよりも那須川天心という戦い方を得られたのかなと思う」と自身の戦い方まで振り返った那須川。番組の最後には那須川の心の支えになっている曲を流し、毎試合ごとに「今回これで行こう」という曲を決めているとコメントした。那須川の音楽に対する考え方も語られた。
来週、22日(土)の『TOYOTA Athlete Beat』(AM10時〜)では第2弾として那須川のオフの過ごし方について語る。
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