【K-1】木村ミノル、格闘技のきっかけ貰った父親に「どこかで見てくれている」
3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで“K-1年間最大のビッグマッチ”『K’FESTA.3』が開催される。
目玉カードの「第3代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級(-70kg)王座決定トーナメント」に参戦する、Krushウェルター級王者・木村“フィリップ”ミノル(26=ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス)が、公開練習を行った。
木村は強打で知られ、昨年は6戦6勝6KOという脅威のレコードを叩きだした。2月に行われたK-1 JAPAN GROUPの年間表彰式「K-1 AWARDS (アウォーズ) 2019」では、“ベストKO賞”と“技能賞”をダブル受賞。
その際に、元K-1 WORLD MAX王者の魔裟斗から「(木村は)日本人の(スーパー・ウェルター級/-70kgの)中では、頭一つ飛び抜けていると思う。-70kgは”黄金のミドル級”と呼ばれていた。僕が2003年にチャンピオンになって以来、ミドル級(-70kg)では日本人のチャンピオンが出ていない。ぜひ木村選手には頑張ってもらいたい」と熱いエールを贈られていた。
木村は振り返って「魔裟斗さんは、”自分の後を託す”と言ってくれていた。あの言葉は正直軽く聞いてはいなかったです。『僕のことを言ってくれている』と、一瞬少年に戻りましたね。覚悟も決まりました」と感激の様子だ。
木村は以前インタビューで「前のK-1では僕も救われたし、見に行けば何かもらえた。見に行けば、(お客さん自身も)勇気が出る試合をしたい」と語っていた。魔裟斗が活躍していた当時、木村は小学生だった。
格闘技が好きだった父の影響で、子どもの頃からボクシングやK-1の映像を見ていたという木村。現在もサウル・アルバレスなどトップボクサーの映像を「彼らの(コンビネーション・KOの)全パターンを完全にインプットするくらい見ている」というが「子どもの頃から変わっていないな」と笑う。
「8歳の頃、初めて見たのが(シュガー・レイ・)レナード対(マービン・)ハグラーの試合。80年代のコアなボクシングの映像をよく見ていました。パンチしか知らないですね。お父さんも、グローブとかおもちゃのサンドバックを買ってくれて、僕にやらせるのが好きでした」と少年時代を思い出す。
その後、父親は母親と離婚し故郷のブラジルへ帰国。木村も現在は連絡をとっていないというが、父親については「格闘技に目覚めるきっかけ、種を与えてくれたのはすごくありがたいと思う。今でもそれ(格闘技)が自分の夢というか、追い続けているので。トーナメントとか、キャリアにおいて大事な一戦の前になると、それを強く思いますね。ありがたいな、という感謝の気持ちがあります」と、格闘技を始めるきっかけとなった父親のことを思い出すと言う。
現在の木村の活躍についても「(父親は)見てくれてるんじゃないですかね、どこかで。ブラジルにも届いてるみたいで、試合の映像とか見てくれてる人多いみたいなんで。もしかしたら」と微笑む。
憧れの存在だった魔裟斗の期待も背負った今回のトーナメント。木村はかつて父親にもらった”格闘技の種”を優勝・戴冠という形で、見事に咲かせることが出来るか。
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