【K-1】不可思がパンチに自信、ボクシング世界王者育てた野木トレーナーが指導
3月22日(日)さいたまスーパーアリーナで開催される“K-1年間最大のビッグマッチ”『K’FESTA.3』。
本大会でK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也(24=team ALL-WIN)の持つ王座に挑戦する、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思(28=クロスポイント吉祥寺)が18日、都内にて公開練習を行った。
不可思は早い左ジャブから右ストレートのワンツー、強烈な左右ミドルへのコンビネーションとバリエーションのある攻撃を披露。仕上がりの良さと大きな進歩を感じさせるミット打ちを見せた。
不可思に先駆け、今月16日には王者・安保が公開練習を行った。その際、安保は不可思の能力を各項目ごとに5段階で評価。メンタル面は最高評価の5としながらも、パワー・テクニックは3と並評価。スピードに至っては「普通より遅い」と2という辛い評価をつけた。
その公開練習の動画について不可思は「見ていません」とバッサリ切り捨て、低いスピードの評価も意に介さない様子。「スピードは意識して練習しています。K-1に来てからは特に。上がってきている感じはしますね」と、練習に手応えを感じていると語った。
不可思はK-1参戦にあたり、元WBC世界フライ級王者の内藤大助や元WBC世界フライ級王者の比嘉大吾を育て上げた野木丈司トレーナーに、スピード強化も含んだ技術指導を仰いだ。かねてより「野木トレ」と呼ばれる野木氏指導のフィジカルトレーニングを受けている不可思だったが「K-1で戦うにはパンチができないとダメ」と判断し、世界の頂点を極めた野木氏のボクシングトレーニングを受けることにしたという。
その野木氏の指導の成果に触れると「やっと身についてきたかなというのを一戦一戦感じている」と、成長を実感してきているという。野木氏からは「『強くなっている』と言ってもらえている」と評価されているといい「いい形になっているので自分でも楽しみ」と、成長の手応えに笑顔を見せた。
不可思はこれまでにRISEライト級、KING OF KNOCKOUTスーパーライト級など5本のベルトを奪取してきており、安保が持つK-1ライト級のベルトをとれば6本目のベルト獲得となる。奪取に成功すれば国内でも例の少ない快挙となるが、不可思本人は「何本目だから凄いとかじゃない」と、本数には興味を示さない。
K-1王者となることについては「世間的にも知れ渡っているし、やっぱり獲りたいという気持ちはある。獲ったらでかい」と、ベルトの価値は認識しているものの「やることは試合に勝つことだけ。タイトルが懸かっていても懸かっていなくても変わらない」と、あくまで目的は安保に勝利すること、そして「お客さんに盛り上がって欲しい」と、ファンが楽しんでくれることとした。
今回の試合に向け、不可思は髪色を「黒」にすると明かした。不可思はこれまでK-1グループのリングに上がった3戦においては、全て金髪ベースとしていた。しかし今回、試合においては2017年8月の茂木俊介戦以来となる黒髪にする理由を「K-1ファイターは金髪が多いので」と語った。
昨年5月のKrushのリング上でK-1参戦を表明した際、不可思は「よそ者の俺がK-1のベルトを奪う」と宣言した。その後のK-1グループでの3戦で見せたファイトはK-1ファンの心をつかみ、不可思はK-1ファイターの一人として多くのファンからの支持を得ている。それでもなお、不可思が他のK-1ファイターとの差別化を意識するのは、”よそ者”としてK-1を侵略しようという覚悟の表れなのかもしれない。
運命のタイトルマッチはあと4日に迫った。不可思は”黒髪の侵略者”として、王者が集うK’FESTAで安保の牙城を崩すことができるか。
▼野木トレーナーとミット打ちする不可思の動画
今日も強くさせてもらいました
野木さんありがとうございました pic.twitter.com/tERyC3IpBs— 不可思 / FUKASHI (@FUKASHI19) March 3, 2020
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