2020/03/18（水）UP
（最終更新：2022/11/22 17:41）

タイ人トレーナーの持つミットへシャープで強烈なミドルキックを打ち込む不可思

　3月22日（日）さいたまスーパーアリーナで開催される“K-1年間最大のビッグマッチ”『K’FESTA.3』。
　本大会でK-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者・安保瑠輝也（24＝team ALL-WIN）の持つ王座に挑戦する、KING OF KNOCK OUT初代スーパーライト級王者・不可思（28＝クロスポイント吉祥寺）が18日、都内にて公開練習を行った。

　不可思は軽いシャドーボクシングで体を温めた後、タイ人トレーナーの持つミットへ強烈な攻撃を披露。スピードのあるジャブから左右ミドルのスムーズなコンビネーションで快音を響かせ、調子の良さを伺わせた。

　4日後に迫った決戦に向け、不可思は現在のコンディションを「過去最高にいいですね。体調的にも感覚的にも、今までで一番いい仕上がりにできたのを感じます」と絶好調であると語った。

不可思は「良さを引き出さずに勝ちたい」と、安保が苦戦したゲーオ戦同様にペースを渡さない構えを見せた

　昨年5月に「よそ者の俺がK-1のベルトを奪う」と言い放った電撃参戦発表からわずか10か月、不可思はK-1で4戦目にして早くもベルト挑戦の機会を得た。参戦表明から今日までの間「ちょっとずつK-1の戦い方、リズム、テンポに合わせてきて、ちょっとずつ出来上がってきた」と、不可思はK-1のリングへの最適化が進んできたことを明かし「前回以上にK-1にフィットしたところを見せられる」と、過去最高の戦いを披露できると自信を見せた。

　今回の一戦は王者・安保瑠輝也の持つベルトに挑むタイトルマッチであり、不可思はかねてより安保との一戦を望む発言を見せていた。安保のスタイルに対し「試合も派手で面白いですし、お客さんを楽しませようと意識しているのはK-1に来る前から思っていた」と、不可思自身も意識する”魅せる戦い”という観点からも、安保のファイトスタイルを高く評価。「そういう選手と自分がやれれば盛り上げられる」と、ファンに好勝負を披露できると自信を見せた。

不可思のK-1参戦表明は昨年5月のKrushのリング上。わずか10か月でタイトルマッチへたどり着いた

　その安保は”デモリッションマン（破壊者）”の異名を持つほど派手な倒しっぷりが魅力である選手だが、ここ数戦はKOから遠ざかり、圧倒的な攻撃力の印象は鳴りを潜めている。しかし不可思は「そういう印象を持つ人もいると思う」と前置いた上で「2回ゲーオ（・ウィラサクレック、19年6月と12月に対戦）とやっているので、仕方ない部分もある。ゲーオもそれだけ瑠輝也選手のいいところを消す上手さを持っている」と、安保のKOが不発の原因を分析した。

　安保の良さを消したゲーオに対し、その良さを引き出した勝負をしたいかという問いには「引き出したくはないですね」と笑いを誘う不可思。そして「瑠輝也選手が（衰えたなど）どうこうとは考えていない」と、安保の強さに対し油断を見せず「良さを引き出さずに勝ちたいです」と、完勝を収める構えを見せた。

最強の”よそ者”として王座に挑む不可思はK-1のベルトを腰に巻くことが出来るか

　昨年3月に行われたK’FESTAを見てK-1への参戦を決めたという不可思は「お客さんに盛り上がって欲しいし、文句のない形の試合をしたい」と、わずか1年でたどり着いたK’FESTAのリングに意気込みを見せた。「3月22日、K’FESTAで僕がベルトを巻くところを是非会場と、来られない人もABEMAで見て下さい。応援お願いします」とファンへ呼びかけた不可思。最強の”よそ者”としてK-1を代表する倒し屋・安保を撃破し、ベルトを巻くことが出来るか。

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