【UFC】4・18 王者ヌルマゴメドフ、世界的な国境封鎖でロシアからの出国困難を訴える(動画あり)
4月18日(土)に、無観客大会として開催が報じられている『UFC249』では、世界ライト級タイトルマッチとして、王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(ロシア)vsトニー・ファーガソン(アメリカ)が予定されている。
世界のMMAファンが注目するビッグマッチだが、主役の一人であるヌルマゴメドフは現在、自国から出ることが出来ないでいると、複数の海外メディアが報じた。
当初『UFC249』は、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズ・センターで行う予定だった。しかし新型コロナウイルスの影響を受け、3月18日にUFCはニューヨークでは開催しないことを発表。
代表ダナ・ホワイトは開催場所について「おそらくアメリカではない」とコメントした。
しかし3月31日現在、代わりの会場はまだ発表されていない。
『ロシア・トゥデイ』によると、30日にヌルマゴメドフは、インスタグラムで現在の自分の状況をライブ配信した。(配信動画は現在は消えており、ロシア・トゥデイが記録しYouTubeにアップした映像で確認することが出来る)
開催地不明の中、アメリカに滞在しAKAでトレーニングを積んでいたヌルマゴメドフ。配信では「UFCから、アメリカでは100%開催されないと聞いた。99%、アラブ首長国連邦の首都・アブダビで開催されるとも」と語り始める。
その後、ヌルマゴメドフはUFCと話し合い、試合の一ヶ月前にアブダビに飛ぶことに決めたという。そして「それは3月19日か、20日のことだったと思う。しかし現地に着いた時に、アブダビは居住者を除いて封鎖を予定していると知った」と予想外の事実に行き当たった。
アブダビのあるアラブ首長国連邦(UAE)は3月25日から2週間の4月8日まで全ての旅客便の発着を停止されることが3月23日に発表された。状況によっては延長の可能性もある。
「だから俺たちはロシアに戻る必要があった。現在、俺はダゲスタン(共和国・ロシア連邦の一部)で練習をしている」とし、続けて「ロシアも国境封鎖されてしまう。もはやアメリカと同じように、ヨーロッパでもアラブでもどこも同じ、全世界が隔離されている」と語った。
アメリカではヌルマゴメドフの練習場所であるAKAをはじめ、現在多くのジムが閉鎖されており、練習が困難な状況だ。よって慣れ親しんだ母国へ戻ったのだろう。
しかしロシアでは今月中旬より、感染拡大国から帰国した者に2週間の自己隔離を義務付けている。そして現在ロシアは30日から国境を閉鎖すると発表しており、既に27日から国際線の運行を停止しているのだ。
さらにヌルマゴメドフは配信で、自身が参戦出来なくとも、UFCはこの大会を続行するつもりなのだと語る。「今UFCは、俺抜きで大会を開催しようとしており、ファーガソンの相手を新しく探していると聞いた。奴はアメリカにいて、俺はロシアにいるから。けれど俺の意思でここにいるわけではないんだ」と、出国が難しい状況を語った。
そんなヌルマゴメドフに対しファーガソンはSNSで「お前はロシアに隠れている。国境閉鎖でも、俺がお前の尻を叩くことを止めることは出来ないぜ。逃げるための言い訳に使うな」と挑発している。
これまでヌルマゴメドフvsファーガソンは対戦が望まれていたが、そのたびに両者の怪我や欠場で流れてきた。今回も暗雲が漂うが、両者は交わらない運命なのか。
ロシア・トゥデイがYouTubeにアップしたヌルマゴメドフのライブ配信動画
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