UFC初のコロナ感染した元ベラトール王者、完治し抗体を提供「多くの人を助けたい」
現在はUFCで活躍する、元Bellator世界ウェルター級王者ライマン・グッド(34=アメリカ)は、自身が新型コロナウイルス陽性だったと明かした。ESPNが報じた。
UFCの現役ファイターで、正式な医療検査により陽性だったと明かした例は初。
グッドは2009年に、デビュー10連勝のままBellator世界ウェルター級王座を獲得した強打者。UFCには15年から参戦し、3勝2敗。
4月18日開催予定だった『UFC249』にも参戦予定だったが欠場。メディアには”ケガのため辞退する”としていたが、UFCには”新型コロナウイルス陽性のため”と伝えていた。
グッドは約4週間前の朝、非常に弱った感じで目が覚め、「呼吸が苦しく、正常ではないとわかった」と大きな異変があったと言う。
同居する恋人と共に検査を受けに行くと、二人とも陽性の結果が出た。彼が周囲にそれを知らせると、彼のコーチにも陽性の結果が出た。「責任を感じてしまう」とグッドは言う。グッドは約1週間咳などの症状に苦しんだが、彼や恋人、コーチも無事回復したと語る。
回復した今になって、陽性だったことを明かしたのは「自分が新型コロナウイルスにかかったことを発表するのは、完全に回復してからにしたかったんだ。ハッピーエンドにしたかったから。より多くの人を恐れさせたくなかったんだ」とのこと。
グッドはつい先週、再び検査へ行き自らの抗体を提供した。「ウイルスに苦しんでいる多くの人を助けたい。ネガティブをポジティブに変えたいんだ」と語るグッド。
この抗体提供について、編集部が内科の専門医に確認したところ、日本よりも主に海外で見られる感染症の治療法の一つとする。新型コロナウイルスにかかると、体内に抗体ができる。その抗体がコロナウイルスをやっつけるが、その抗体が体内にできるまで約1週間以上もかかり、患者は苦しむのだという。現在完治したグッドは自らの抗体を提供し、一人でも多くの患者を救おうと動いた。
現在、完治はしたものの、新型コロナウイルスは、彼の肺に「大惨事をもたらした」ので、復帰するには練習期間が必要だと言う。しかしあまり長い間を空けすぎずに、オクタゴンに戻りたいと言う。
「私は幸運にも、病気を打ち負かすことが出来た。この状況を乗り越えて、繋がりを持ち続けよう。前向きでいよう。この先には、もっと良い時代が待っているさ」と語るグッド。
グッドは2日前のSNSで、恋人とのツーショット写真をアップし「暖かい日もあれば、寒い日もある。厳しい時は、周りの人との絆を強くする機会だ。ヒステリーが、あなたと人々の間に入り込みませんように。私たちは繋がっている」と綴っている。
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