【Krush】篠原悠人、王者ゴンナパー攻略の鍵は“ビビり過ぎない”、2階級制覇へ意欲
6月28日(日)に新宿FACEで開催される『Krush.113』のライト級タイトルマッチで、王者ゴンナパー・ウィラサクレック(27=タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム)に挑戦する、篠原悠人(22=DRUGA)が公開練習を行った。
篠原は、昨年の12月に行われた「K-1ライト級世界最強決定トーナメント」の1回戦で、ゴンナパーと対戦し、左フックをクリーンヒットさせ、2ダウン(トーナメントは2ダウンでノックアウト)を奪って1R25秒でKO勝利している。今回は、Krushのリングでの再戦で、ゴンナパーの持つベルトに挑む形となる。
篠原は得意のパンチを中心にコンビネーションを見せ、キレのある動きを披露した。新型コロナウイルスにより様々な活動に影響も出ているが「色々あって大変だけど、調整もしっかり出来て十分追い込めています」とコンディション作りに余念はない。
メンタルや自身のキャリアにとって「こういう中でも試合するとなった以上、プロとしてしっかり仕上げていくことはプラスになっている」と前向きに捉えており、タイトルマッチに向けて順調に調整してきた。
本来、昨年12月に試合を行う予定だった篠原だが、当初対戦予定の大沢文也が欠場、対戦に名乗りをあげたSEIYAも前日の計量で契約体重をオーバーしたことで試合は成立せず、大会直前に試合がなくなる不運に見舞われた。
昨年8月の川﨑真一朗戦以来の試合になり、期間が長く空いてしまったが「試合間隔が空いても空かなくてもあまり関係ない。子供の頃からずっと(格闘技を)やっているのであまりそこは意識していないです」と、10ヵ月ぶりの試合も、過去の経験を武器に乗り切る構えだ。
前回のゴンナパーとの対戦は「20秒くらいしか試合してないんで、1回目の印象はほとんどない。初戦のつもりでやります」と仕切り直しての戦いを見据え、「ゴンナパー選手は強くて怖さもあるけど、ビビりすぎたら勝てない」と恐れず戦うことをポイントに挙げる。
篠原は2018年8月に、今回挑戦するライト級より、1階級上のKrushスーパー・ライト級王者となり、プロ初のタイトルを獲得したこともある。「階級を下げて2階級制覇はあまりないと思うし、Krushのベルトを獲れないとK-1のベルトも獲れない。しっかりKrushで2階級制覇して、K-1のタイトルに挑みたいと思っています」と落とせない試合であると認識している。
2018年12月のK-1大阪大会以降、関西圏でも定期的にK-1 JAPAN GROUPの大会が開催されるようになった。関西選手の成長や活躍は、大阪出身の篠原にとっても刺激になっており「まだ関西の選手は東京の選手と比較してチャンスもメディアに出る回数も少ないですが、関西のK-1も盛り上がっている。自分もいずれはK-1大阪大会でメインを張れるぐらいの選手になりたい」と語る。
篠原は、再戦に強いと言われるムエタイの強豪・ゴンナパーを撃破し、2階級制覇を達成することができるか。
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