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皇帝ヒョードルの長年のコーチが死去、引退試合を心配する報道も

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2020/08/31(月)UP

RIZINで勝利したヒョードルを讃えるヴォロノフ氏(15年大みそか)

 総合格闘技界のレジェンド、エメリヤーエンコ・ヒョードル(43=ロシア)のコーチを長年務めていたウラジミール・ヴォロノフ氏(ロシア)が亡くなった事が分かった。55歳だった。海外のウィキペディアでは8月29日に死去となっているが公式に日時、死因は明らかにされていない。

 ヒョードルが自身のインスタグラムにて「私のコーチ、ウラジミール・ミハイロヴィッチ・ヴォロノフが他界しました。子供の頃からの付き合いで、私にとってファミリーの一員であり、常に頼るべきメンターでもありました。人生の苦楽を共にし続けた仲です。また、多くのアスリートにとっても、コーチだけでなく父親の様な存在。チャンピオンたちを育ててきました」と追悼のコメントを残した。

 柔道とサンボをベースにヒョードルがMMA参戦の当初からグラップリングコーチを務めてきたヴォロノフ氏。ヒョードルのPRIDEでの黄金期を含む2000年から10年間続いた無敗の活躍を大きく支え続けてきた。15年大みそかのヒョードルRIZIN参戦時も共に来日し勝利に貢献した。しかし、昨年19年末のベラトールジャパン(さいたまSA)でのヒョードルのセコンドや会見にはヴォロノフ氏の姿はなかった。

ヒョードルと入場するヴォロノフ氏(右)(ヒョードル自身のインスタグラムより

 ヒョードルは現在、既に将来の引退を表明しており、ベラトールとの間に3試合の引退ツアー契約を結んでいる。1戦目は日本で19年末にランペイジ・ジャクソンと対戦しKO勝ちを収めたが、2戦目はまだ行われておらず、今月22日に開催された「BELLATOR 244」のメインカードでライトヘビー級タイトルマッチ「ライアン・ベイダー(米国)vsヴァディム・ネムコフ(ロシア)」のネムコフのセコンドとして訪米した際、2010年に連勝記録をストップさせた相手のファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)との再戦に興味があると話していた。

 長年、常に側で戦ってきた戦友を失ったヒョードルの戦いに対するモチベーションが下がる事も懸念される。海外メディアでは引退まで残り2試合は行われるのかとの記事もあったが、これを乗り越え天国のヴォロノフのためにも集大成の姿を届けて欲しい。

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