2020/09/30（水）UP
（最終更新：2020/09/30 18:51）

公開練習でキレのあるキックを披露する白鳥

　10月11日（日）横浜・ぴあアリーナMMにて開催される『RISE DEAD OR ALIVE 2020 Yokohama』。この大会で行われるワンデートーナメント『RISE DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント』に参戦する、RISE WORLD SERIES -61kg世界王者・白鳥大珠（TEAM TEPPEN）が公開練習を行った。

　白鳥はリラックスしたパンチ主体のシャドウと、さらに横蹴り、後ろ回し蹴りとキレのあるキックも駆使したミット打ちを披露。現在の調子は「いつもどおり」とし、シャドウやミットに鋭く打ち込んだ打撃については「パンチに重みとキレが増した」と自信を持つ。

ミットにパンチを打ち込む白鳥

　今回はこの階級の”日本一”を決める大勝負だ。「今回に向けて練習をかなり積んできました。ボクシングジムに通ったりして、ボクシングテクニックを上げてきた」と元プロボクサーの白鳥だが、さらにパンチに磨きをかけている。「倒せる練習をしてきました。去年（のワールドシリーズ時）よりさらに磨きがかかった。一発一発の打ち方が変わるだけで、（パンチの）質が変わる。今まで（身体が）硬いパンチだったのですが、倒すパンチにしていかなければいけない」と、今回の試合に賭ける思いは大きい。

左から白鳥、原口、西岡、直樹。強者揃いのトーナメントが開幕する

　緒戦の相手は直樹（BRING IT ONパラエストラAKK）だが、白鳥は直樹について「動きが独特だなと、リズム感やタイミングがうまい、当て勘あるな。結構パンチで打ち合うけれど、以外と攻撃をもらっていない。自分の距離がわかっている選手。自分とは噛み合う」と好勝負になりそうだと言う。

　直樹を倒した後の決勝については「原口（健飛）選手が勝ち上がってきてくれないと困るな。本当だったらワンマッチでやりたかった相手。判定は違いますね。色んな意味が詰まった試合になると思う、メインイベントだし、決勝だし、今後のライズにとっても。それにはKOしかない」と完全決着で優勝する。

白鳥の左ストレートで崩れ落ちる梅野源治=昨年WS。この時よりパンチが磨かれていると言う

　その原口は公開練習のインタビューで「（一回戦の相手である西岡）蓮太君が一番強い」と発言していた。白鳥は「西岡選手が強いと思うんだったら、削り合ってもらって、決勝でボコボコにしてやろうかな」と、とくに意に介さないとコメント。

　今回は昨年のワールドシリーズと同じく、ワンデーでの2試合になる。昨年は梅野源治に衝撃的なKO勝利で優勝した白鳥だが「メンバー皆、実力もレベルも高いので簡単にいくものじゃないけど、そこを倒し切らないと。ワンデーとか関係なく、判定狙いはいけない。スターは倒さないとスターじゃない」と照れ笑い混じりに意気込む。

■盟友・天心の皇治戦へのネット反応に「やるやつ全員ぶっ倒したい」

皇治に飛びヒザをヒットさせる那須川

　9月27日の『RIZIN』では同門の盟友・那須川天心が皇治と対戦し、ほぼ触れさせず一方的に攻撃しまくり完封勝利した。試合を見ていた白鳥は「そうなるだろうなって結果だったので、刺激などはとくになかった。圧倒的だった」と当たり前の結果だったと語る。

　しかし観戦後のSNSでは「とりあえず全員ぶっ倒してやりたい」と発言している。その真意は「（天心―皇治戦を受け）ツイッターで格闘技の選手たちがすごく騒いでたので、なんかもうごちゃごちゃいいから、とりあえずやるやつ全員ぶっ倒してやりたいなって気持ちになっちゃって」とネットの反応にモヤモヤやイラつきを覚えたようだ。

「ぶっ倒してやりたい」には、その皇治も「含まれてる。せっかくこっち来たんだから他にいます？」と言うが「トーナメントを終えたらそういう話はする」と、あくまで今回のトーナメントに集中すると切り捨てた。