2020/10/14（水）UP
（最終更新：2020/10/14 12:21）

公開練習で強烈なパンチを、叩き込んだK-Jee（C）K-1

　11月3日（火・祝）福岡国際センターで開催される『ECO信頼サービス株式会社 PRESENTS K-1 WORLD GP 2020 JAPAN』に出場する、Krushクルーザー級王者・K-Jee（K-1ジム福岡チームbeginning）が所属ジムにて、公開練習を行なった。

　今大会において、K-Jeeは［スーパーファイト/K-1クルーザー級/3分3R・延長1R］で、初代K-1 WORLD GPクルーザー級王者シナ・カリミアン（イラン/POWER OF DREAM）と対戦する。18年に、K-Jeeは、初代K-1クルーザー級王座決定トーナメントの準決勝でカリミアンに敗戦（3R判定負け）しており、今回がリベンジマッチとなる。

左ミドルを放つK-Jee(C)K-1

　カリミアンに敗戦した後、K-Jeeは、19年には初代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを全3試合でKO勝利し王座に輝いた。同年12月のK-1名古屋大会では加藤久輝にノンタイトル戦で敗北するも、今年3月には自身の王座をかけて加藤とのリベンジマッチに挑み、KO勝利で防衛を果たすなど、実績を積んできた。

　ジムの代表と話し合いながら練習メニューを決め、九州在住の重量級ファイターたちとスパーリングを重ねているK-Jee。「自分の悪い癖を改善するための練習をしつつ、後は相手によって戦略が変わるので、それに基づいて練習をしています」と、順調に決戦に向けて、準備を進めている。

２メートルのカリミアンにK-JeeのハイキックKOもあるのか。K-Jeeの身長は185センチと15センチ差(C)K-1

　この2年間で、K-Jeeが得たものは自身でも大きいと認識しており、「お互いスピード、パワー、キャリア、全て変わっていると思うんですけど、特にカリミアン選手は大きく変わったとは思わないです。彼の変わったところと言ったら日本での知名度くらい。逆に自分としては重量級と戦うことに慣れてきたし、大きい選手に勝つための知識は増えています」と、自身の進歩について自信ありげに語った。

　カリミアンの強みは、2メートルの長身から繰り出される、パワフルな打撃とスピード感だ。これまで、カリミアンを攻略出来なかった日本人は「自分の武器だけで攻略しようとするから、負けちゃうんですよ。そうじゃなくてカリミアン選手の武器を削って勝負すればいい。自分はそういうところが得意なので、しっかりカリミアン選手を攻略します」と、他のファイターがカリミアンの牙城を崩せなかった理由を述べ、攻略の糸口は見えているとコメント。公開練習では鋭いハイキックを見せたK-Jee、15センチ身長が上の相手への一撃KOにも期待される。

公開練習に臨んだK-Jee（左）(C)K-1

　さらに「今回はスーパーファイトになりましたけど、ここで僕が勝てばカリミアン選手もタイトルマッチをやることに納得するでしょう。僕がチャンピオンになったら色んな選手とタイトルマッチをやりたいし、カリミアン選手はチャンピオンになって満足しているように見えるんですよね。もし僕がチャンピオンになったら、そこがゴールじゃなくて、どんどんクルーザー級を盛り上げていきたいです」と、今回のワンマッチで勝利して、タイトル戦に繋ぎたいと話した。

　最後に、K-Jeeは「少しずつ福岡でのK-1の認知度も上がっているし、今大会が盛り上がることが大前提ですが、K-1を九州に根付かせたいですね。九州には格闘技が好きな人が多いので、そういう人たちにもっとK-1の魅力を伝えていきたいです」とファンにメッセージを送った。

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