2020/12/05（土）UP
（最終更新：2021/01/19 15:24）

T-98が仕上がった肉体で計量パス

　12月6日（日）東京・後楽園ホールにて開催される昼夜2部構成興行『REBELS.68』&『REBELS.69』。夜の部『REBELS.69』の[セミファイナル（第6試合）73.5kg契約3分3R・延長1R　BLACKルール（ヒジ無し）]に出場するT-98（35＝クロスポイント吉祥寺）、松倉信太郎（29＝TRY HARD GYM）が計量に臨み、両者とも73.3kgで計量をパスした。

　70kg級を主戦場とするT-98、75kg級で戦う松倉の間を取った契約体重である今回。T-98は「やれることはやってきた。明日は相手にぶつけてきた」とコメント。松倉も「今格闘技界を引っ張っている選手は覚悟ができている。明日は自分も腹をくくって皆さんを魅せられる試合をしたい」と、両者とも万全の状態を感じさせた。

松倉もT-98と同じ73.3kgで計量パス

　明日の展開を問われた松倉は「（T-98は）身体が強くてプレッシャーが強い。ガンガンきて僕が倒されるか、僕がしっかり自分の戦いをして勝つかという展開になると思う」と両極端な展開を予想。その上で「この階級は前進してガチャガチャする選手が多いけど、僕はキレイに倒すことが一番理想的」とテクニック重視の姿勢を見せた。

　そのコメントを受けたT-98はニヤリと笑顔を見せると「明日はフィジカルを活かして、ガチャガチャしてゴリゴリして勝ちたい」と、松倉が例に出した自らのスタイルを貫く構え。攻めるT-98とさばく松倉の図式を明確にした。

　一方で松倉に対する懸念点はルールにある。レベルスでは、ヒジ無しのBLACKルールにおいても首相撲からのヒザ攻撃が有効。ヒジ無し組みヒザ制限ありのルール経験が多い松倉にとって、レベルスルールへの適応は大きな課題といえる。

会見に出席した（左から）T-98、REBELS宮田プロデューサー、松倉

　松倉は今年9月のWPMF世界スーパーミドル級王座挑戦の際、ムエタイルール適応のためT-98との合同練習を実施。その時の感想を「（T-98は）首相撲がふざけてるくらい強い」と語っている。組めばT-98の圧倒的有利が予想されるが、松倉は「そこ（首相撲）で勝負は厳しいと思う。僕は僕の土俵で戦いたい」と、組みでの勝負は避ける構え。”ムエタイゴリラ”T-98の首相撲対策が、松倉が勝利をたぐり寄せる大きな鍵となるだろう。

　対象的なコメントを述べる両者だったが、明日の昼夜大会におけるこの一戦への認識は一致する。松倉が「大きい人が殴り合うのが面白い。T-98選手は70kgの中でも大きいので、ふたりなら迫力ある試合ができる」とコメントすれば、T-98も「ふたりともデカイので、迫力ある面白い試合になると思う」と応答。最後も両者揃って「明日は面白い試合になる」と期待感を煽った。

＜計量結果＞
▼セミファイナル（第6試合）73.5kg契約　3分3R・延長1R　BLACKルール（ヒジ無し）
T-98（クロスポイント吉祥寺）　→73.3kg
vs
松倉信太郎（TRY HARD GYM）　→73.3kg

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