UFCにリストラされた高KO率”五輪銀レスラー”ロメロ、人気“素手ボクシング”団体が興味
“世界最高峰”の総合格闘技(MMA)団体のUFCが先週、7年以上も在籍しミドル級で活躍したヨエル・ロメロ(キューバ)を契約を解除。43歳のベテラン人気選手の次の動向に注目が集まる中、ここ数年で人気を伸ばしている格闘技団体が獲得に興味を示した。
キューバ出身のロメロは、2000年シドニー五輪レスリング・フリースタイル85kgの銀メダリスト。世界選手権でも1個の金を含む5個のメダルを獲得したレスリングエリートで、07年にドイツに亡命。09年からMMAを始め、13年にUFCデビューし8連勝を飾るなど、UFCのミドル級戦線を大いに盛り上げた。
MMA戦績は13勝5敗で、全試合のKO率は61%、勝利試合でのKO%は84%と高いKO率を誇る。
今年3月に王者イズラエル・アデサニヤ(30=ナイジェリア)とのタイトルマッチで判定負け。復帰戦が期待されていたが、今月に突然の“リストラ”にあっていた。
ロメロがプロ格闘家としては高齢の43歳ではあるものの、その人気の高さから次の新天地に注目が集まっている。
にも関わらず、UFCに続くMMA第2勢力のベラトールやPFLは契約を考えていないと、ESPNのアリエル・ヘルワニ記者が報じているが、その中で興味を持っている団体がある。『Bare Knuckle Fighting Championship』(ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ/以下、BKFC)だ。
BKFCは米国でここ数年に人気を伸ばしている“素手ボクシング”イベント。グローブを付けずに素手で殴り合う戦いのため、その見た目の暴力性から賛否はあるものの、元プロボクサーを始め、日本のリングでも活躍したチャールズ・ベネット(米国)、アントニオ・シウバ(ブラジル)、ヘクター・ロンバート(キューバ)ら人気のMMAファイターなどが参戦するなど注目を集めている。
また、今年5月、先日にロイ・ジョーンズ・ジュニアとのエキシビションマッチで15年ぶりにリング復帰を果たしたボクシング世界ヘビー級王者・マイク・タイソン(米国)に対し、同団体でPRIDEとUFCで活躍したヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)との試合オファーを出し、タイソンに2000万ドル(約20億円)のファイトマネーを提示したと大きな話題を呼んでいた。
グローブ着用と比べ、パンチを出す方も受ける方もダメージが大きいからか、早期決着が続出。11月14日に行われた第14回大会では、イベント史上最短となる“3秒KO劇”が生まれ、話題となったその衝撃的な映像は世界中に拡散されている。
BKFCのデビッド・フェルドマン社長はMMAメディア『BJPenn.com』の取材で「我々は彼(ロメロ)にとても関心がある。まさに彼はBKFCにいるべき存在だ。状況を見守りたい」と、KO率84%の元UFCトップファイターの獲得に大きく興味を示した。
UFCのダナ・ホワイト社長は6日の会見で、年内に60名以上の選手の契約解除を行うとする厳しい“リストラ”を断行すると発表。ロメロに続き、今後も複数の人気選手のリリースが発表される見通したが、選手たちの行き先に注目が集まる。
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