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UFCにリストラされた高KO率”五輪銀レスラー”ロメロ、人気“素手ボクシング”団体が興味

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2020/12/09(水)UP

UFCで人気だった五輪銀メダルレスラーのロメロ

 “世界最高峰”の総合格闘技(MMA)団体のUFCが先週、7年以上も在籍しミドル級で活躍したヨエル・ロメロ(キューバ)を契約を解除。43歳のベテラン人気選手の次の動向に注目が集まる中、ここ数年で人気を伸ばしている格闘技団体が獲得に興味を示した。

 キューバ出身のロメロは、2000年シドニー五輪レスリング・フリースタイル85kgの銀メダリスト。世界選手権でも1個の金を含む5個のメダルを獲得したレスリングエリートで、07年にドイツに亡命。09年からMMAを始め、13年にUFCデビューし8連勝を飾るなど、UFCのミドル級戦線を大いに盛り上げた。
 MMA戦績は135敗で、全試合のKO率は61%、勝利試合でのKO%は84%と高いKO率を誇る。
 今年3月に王者イズラエル・アデサニヤ(30=ナイジェリア)とのタイトルマッチで判定負け。復帰戦が期待されていたが、今月に突然の“リストラ”にあっていた。

高KO率の破壊力を誇るロメロ。強豪ワイドマンもTKOで破っている

 ロメロがプロ格闘家としては高齢の43歳ではあるものの、その人気の高さから次の新天地に注目が集まっている。
 にも関わらず、UFCに続くMMA第2勢力のベラトールやPFLは契約を考えていないと、ESPNのアリエル・ヘルワニ記者が報じているが、その中で興味を持っている団体がある。『Bare Knuckle Fighting Championship』(ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ/以下、BKFC)だ。

 BKFCは米国でここ数年に人気を伸ばしている“素手ボクシング”イベント。グローブを付けずに素手で殴り合う戦いのため、その見た目の暴力性から賛否はあるものの、元プロボクサーを始め、日本のリングでも活躍したチャールズ・ベネット(米国)、アントニオ・シウバ(ブラジル)、ヘクター・ロンバート(キューバ)ら人気のMMAファイターなどが参戦するなど注目を集めている。

全米で人気を集める新興団体のBKFC。団体史上最速の3秒KO劇が話題となった(BKFC公式インスタグラムより)

 また、今年5月、先日にロイ・ジョーンズ・ジュニアとのエキシビションマッチで15年ぶりにリング復帰を果たしたボクシング世界ヘビー級王者・マイク・タイソン(米国)に対し、同団体でPRIDEとUFCで活躍したヴァンダレイ・シウバ(ブラジル)との試合オファーを出し、タイソンに2000万ドル(約20億円)のファイトマネーを提示したと大きな話題を呼んでいた。

 グローブ着用と比べ、パンチを出す方も受ける方もダメージが大きいからか、早期決着が続出。11月14日に行われた第14回大会では、イベント史上最短となる“3秒KO劇”が生まれ、話題となったその衝撃的な映像は世界中に拡散されている。

 BKFCのデビッド・フェルドマン社長はMMAメディア『BJPenn.com』の取材で「我々は彼(ロメロ)にとても関心がある。まさに彼はBKFCにいるべき存在だ。状況を見守りたい」と、KO率84%の元UFCトップファイターの獲得に大きく興味を示した。

 UFCのダナ・ホワイト社長は6日の会見で、年内に60名以上の選手の契約解除を行うとする厳しいリストラを断行すると発表。ロメロに続き、今後も複数の人気選手のリリースが発表される見通したが、選手たちの行き先に注目が集まる。

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