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【UFC】ギャビ・ガルシアを破った“美しき柔術世界王者”ダーンが3連勝、顔面流血もジャンジロバとの打撃戦を制す

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2020/12/13(日)UP

打撃戦を制したダーン(getty/Zuffa LLC/UFC)

WME-IMG
『UFC 256』
2020年12月13日(日・日本時間)米ネバダ州ラスベガス/UFC APEX

▼女子ストロー級マッチ5分3R
○マッケンジー・ダーン(米国/同級11位)
判定3-0 ※29-28×3
●ビルナ・ジャンジロバ(ブラジル/同級13位)

前日の公開計量でガッツポーズのダーン (getty/Zuffa LLC/UFC)

 マッケンジー・ダーン(27=米国/同級11位)はブラジリアン柔術の世界選手権を2度制した実績を持ち、身長160㎝・53kgの体格で186cm・95kgのギャビ・ガルシアをグラップリングマッチ(打撃禁止の組み技限定ルール)で破ったことでも知られる“美しき柔術世界王者”。
 世界トップの寝技だけでなく、アグレッシブな打撃も彼女の武器。その美貌からも多くのファンを集める存在だ。前戦は今年9月にランダ・マルコス(カナダ)をアームバーで1R一本勝ちを収めた。MMA戦績は9勝1敗。

 対するビルナ・ジャンジロバ(32=ブラジル/同級13位)は元Invicta FCストロー級王者。MMA戦績は16勝1敗。
 16勝のうち13勝は一本勝ちによるもので、ダーンとの”女子寝技師頂上対決”に注目が集まる。

 1R、序盤からダーンが右のオーバーハンドでジャンジロバを強襲。ジャンジロバが左右のパンチをヒット。ダーンが左フックから右のボディストレート。
 ジャンジロバが右のオーバーハンドを放つ。ダーンが左右パンチ連打からシングルレッグ。押し込みながらテイクダウンを狙うが成功せず。このラウンドは1度もグラウンドの展開にならず。

ジャンジロバ(左)のカウンターにも臆さず前進のダーン(右)(getty/Zuffa LLC/UFC)

 2R、ダーンが左ジャブ連打から右ストレート。ジャンジロバの右の返しがダーンの顔面にヒット、ダーンの左目周辺の腫れが目立つ。ダーンがケージに押し込んでの右ヒザ。ジャンジロバが体を入れ替え、ダーンを押し込みヒジを振るう。ダーンの先制の左ジャブ、右フックがヒット。
 ダーンが右のオーバーハンド、前蹴りから組みにいくが、ジャンジロバの右ミドルが、頭を下げたダーンの顔面に膝蹴りの様な形でヒット。ダーンはシングルからテイクダウンを狙うが、それをジャンジロバがさせない。ヒザ被弾でダーンの鼻の上が流血。両者倒れ込む中、ジャンジロバが上を取り上からパウンド。ダーンが下から腕十字を仕掛けるが、失敗。

 3R、ジャンジロバの飛び込む左ジャブがダーンの顔面を強襲。ダーンの左右のパンチがヒットし、ジャンジロバがぐらつく。ダーンがダブルでテイクダウン狙いも失敗。ジャンジロバが組み付くダーンを落とし、それに合わせて下から蹴り上げなど仕掛けるダーン。しかし、ジャンジロバは付き合わず、スタンド再開。
 ジャンジロバがダーンの入りに合わせて、左ジャブ、左ヒジをヒットさせる。終盤、ケージ際、押し込まれたジャンジロバが飛びつき三角からオモプラータ。ジャンジロバが足関節を狙うが、タイムアップ。

 注目された寝技師頂上対決は、グラウンドの展開がほとんど見られず、ボクシングマッチの様な形となったが、効果的な打撃と手数の多さが目立ったダーンが3-0の判定勝利を収めた。

▶︎次ページは、可愛いダンスで勝利を喜ぶ“美しき柔術世界王者”ダーン

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