【RIZIN】朝倉海がNHK俳句で感性見せる、季語“枯木”は敗北から勝利への蓄え
大みそかに防衛戦を控えるRIZINバンタム級王者・朝倉海(27)が13日、NHKの俳句番組『NHK俳句』にゲスト出演した。
オープニングは番組では珍しくミット打ちから始まる。それを眺めていた俳句の対馬康子先生は「冬穿(うが)つ 拳の音の 燃えている」と一句。命をかけて試合に挑む姿とミット打ちを重ねたという。
今回のテーマは「命を燃やす」そして今日の兼題は「枯木(かれき)」。正反対のように感じるが、つながっているのだという。
「枯木」これは俳句の季語で、葉を全て落とした冬の木のこと。寂しい景色ではあるけども春を満を持して待っていることから、命を燃やすという意味にも繋がる。
朝倉は枯木について「これは格闘技で言うと、敗北に近い。でも負けを受け入れ、日々練習を重ねて勝利を目指すのが、枯木が(春を待ち)花開くのを耐えてる様子に近いのかなと思う」と敗北も次の勝利に向けて蓄えている様子だと語った。
俳句の対馬先生は「ずしん、と響きましたね」と評価。朝倉は格闘技と俳句は意外と親和性が高いと感じたと言う。
それから今回の兼題「枯木」の視聴者からの入選句が発表され、その中で「手放すと いふ安らぎに 枯木立つ」という句があった。枯れ木が葉を落とすことを「手放す」という表現にし、手放すことで安らぐということ。そしてまた再生につながるという内容だ。この句に朝倉は「格闘技で負けたときは悔しいけど、そこから開放されて、あとはやるだけだ、強くなれる、そう言うのに近い」とコメントした。
先生も「まさかこの句が格闘家の心境と重なるとは想像できなかった」と語った。
他の句では、その枯木を過酷な減量に例えたり、朝倉の感性の高さに先生も関心した様子。さすが朝倉は元美術部だけある。
9つの入選句で朝倉が気に入った句は「夕暮れは 優しき器 枯木山」だ。練習で1日ボロボロになって練習の帰り道を想像したら、そこで夕暮れが癒してくれる、そこがいいなと思いました」と語り、「安らぎを求めてますね」と自ら微笑んだ。
司会の武井壮は、朝倉を見て「あかぎれの 深さ凌ぎし 拳胝(こぶしだこ)」と句を詠んだ。大きな拳だこを見て冬は乾燥しひび割れたりするが、それを遥かに超えた修練で手に入れた力で痛みも苦しみも乗り越えて戦いにも勝ち抜いている。彼の拳を見たときにそう思ったと語った。
最後に対馬先生は、朝倉に捧げる句として「覚悟なり 兄とシリウス 撃つ路上」と詠んだ。先生は、海の日常から覚悟、そして兄との路上でのスパーリングがきっかけで海が格闘技の世界に入ったこと、そしてシリウスは冬の夜空に最も輝いている星座だという。青白い光を放ち天狼(てんろう)とも呼ばれている。そこに拳を掲げ目指していく、その覚悟を詠んだと語った。
朝倉は「僕の格闘技人生が凝縮されている」と感激。果たして朝倉兄弟は冬の夜空のシリウスのように大みそかに輝くことができるか。
なお朝倉が出演したこの『NHK俳句』の再放送は明日16日(水)午後3時よりNHK Eテレにて放送される。
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